中学校の同級会で思うこと。


私が長野県南部の田舎町にある鼎(かなえ)町立鼎中学を卒業して、27年と半年が過ぎました。36名のクラスメイトは、卒業後、それぞれの進路を選択し、それぞれの仕事に就き、それぞれの人生を歩んでいます。地元で社長になって成功している人、海外に移住した人、行方が分からなくなった人、残念ながら亡くなってしまった人。30年近くも経つと、本当に様々な人生模様です。

今もなお、地元の鼎に住んでいる人は、クラスの3分の2くらいです。あとは、地元を離れ、いろいろなところで生活を営んでいます。そして、夏のお盆の頃になると、みんなで都合をつけて同級会に集います。今年は、8月15日に行われるという通知が来て、私も出席しました。今年の出席者は20名。卒業後初めて出席したという人もいました。また、オーストラリアから一時帰国した人いました。もちろん担任の先生も元気な姿を見せていただきました。

同級会のほとんどの時間はとりとめもない昔話なのですが、盛り上がるのは、当時の先生方への批判やちょっとした悪口です。「あの時の先生のあの指導方法は間違っていた」「あの授業はとても辛かった」「あんなこと言ったら今の教育員会は許さない」などなど、みんな当時のことを鮮明に記憶していて、大騒ぎになります。時を越えて、放課後の学級会をしている感じです。本当に楽しいひと時であると同時に、地元に帰っても心のよりどころになる仲間がいるというのは、私にとってとても嬉しいことです。卒業後もずっと温かく結びついているクラスメイトには、本当に感謝しています。

話の途中、仲間の一人がみんなに質問しました。「僕たちのころの校長先生の名前と顔を覚えている人おる?」。ほとんどの人が、当時の校長先生の名前も顔も覚えていませでした。私も、一度、校長室の前に立たされたことは覚えていますが、どうもよく顔が思い出せない。

その時、心の中で思いました。
「今の和田中生のみんなに、ずっと忘れられないような校長先生になりたいなぁ。」
そう思ったら、夏休みが明けるのが待ち遠しくなりました。
そして、和田中生みんなにも中学時代に一生の大切な友人を、たくさん見つけてほしいと願っています。


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