【朝礼にて】大麻で逮捕される大学生が後を絶たない理由


おはようございます。
昨日、20歳の京都の大学生が大麻を所持していた容疑で逮捕されたことが大きく報道されました。また、東京の大学生8人が、大麻を吸引したとして無期停学になったことも同時に報道されました。大麻の所持や吸引の罪で逮捕される大学生が後をたちません。懸命に受験勉強をして合格したのだろうに、こんなことで人生を台無しにしてとても残念なことだと思います。大学生の間では大麻を吸うことが「かっこいい」というイメージがあるらしいのですが、私は大学生の中には「大麻を吸ってどうして悪いのか」しっかりと理解できていないのではないかと思います。

みなさんも「大麻を吸うことが、なぜ悪いのか」考えてみてください。

私は、よのなかには「社会のルール」と「こころのルール」という2つのルールがあると考えています。

「社会のルール」とは、よのなかで決められた規則や法律のことです。「大麻を吸うことが、なぜ悪いのか」、それは「社会で禁止されている」からです。みんなで決められたルールだから、それを破ったら当然罰せられるのです。ルールを守ってこそ社会全体が機能しています。そして、もうひとつの答えは「こころのルール」に従って、大麻を吸ってはいけないのです。この「こころのルール」とは、みんなのひとりひとりの心の中にある「良心に従う」というものです。大麻を吸ったら、意識が無くなって知らない人を傷つけ、時には死にいたらしめるかもしれません。また、大麻を吸ったら、長い間中毒から立ち直れず、親や友人を悲しませるかもしれません。そういった危険性や悪影響を考えれば、大麻を吸ったり売り買いをしたりしないはずです。私は、今の大学生には自分の「こころのルール」、つまり良心に従わずに行動してしまう人が多いのではないかと思います。

また、昨日は酒を飲んでいた19歳の少年の車が、自転車の男性をはねて死亡させたというニュースも報道されました。飲酒運転も「社会のルール」で禁止されていて、見つかれば厳しく罰せられます。でも、罰せられるから飲酒運転をしてはいけないのでしょうか?「こころのルール」に従えば、「もし酒を飲んで車を運転すれば、人の命や財産、そして幸せを奪ってしまうかもしれない。だから飲酒運転は絶対にしない」と考えるはずです。社会の多くの人が、自分の中にある「こころのルール」に従えば、飲酒運転はもっと少なくなるのではないでしょうか?私は今「こころのルール」がとても粗末に扱われている気がしてなりません。

さて、最後に。「なぜ、学校に携帯電話やゲーム機を持ってきてはいけない」のでしょうか?考えてみてください。

和田中学校には「携帯電話やゲームを持ってきてはいけない」という校則があります。学校の規則だから持ってきてはいけないのですが、それ以上にみんなには、こころのルールに従って欲しいと思っています。学校はみんなで学ぶところ、将来のために生徒や先生たちと会話をし、お互い理解し合い、高め合うところです。そうだとすれば、どうして、学校に携帯やゲームを持ってきてはいけないか、判断できると思います。

みんなのこころの中にある「こころのルール」、「良心」の声にもっと素直に耳を傾けて、生きていって欲しいと思います。

以上です。


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