【終業式にて】1学期を終えて、うれしかったこと。


みなさん、こんにちは。
今日で72日間の1学期が終わりました。
それぞれにとって、いろいろな思い出が詰まった学期だったと思います。

今日は一学期を振り返って、
私が感じたことをお話したいと思います。

私は、みなさんと一緒に「よのなか科」の授業を行っています。

今週の全校一斉の「よのなか科」では、
日曜日に行われた「東京都議会選挙」をテーマについて考えてみました。

杉並区選挙公報誌を題材に
杉並区から立候補した11名の候補者の名前、顔、政党名、プロフィールを隠して、
その候補者の公約、つまり「議員になったら実行する」という約束だけを読んで
どの候補者に投票するのか、
そして、クラスでの投票結果と実際の選挙結果との違いを見ながら、
なぜ、そういった違いが出てくるのか、を考えてもらいました。

各クラスともに、実際の選挙結果とは、随分と違ったと思います。
「なぜ、そのような違いがでるのか」
みんなが書いてくれた意見文のいくつかを紹介します。

まずは、3年B組、女子の意見文です。
「クラスでの投票順位と実際の投票順位は、正反対だった。
大人たちの投票は、政党や実績などを大きなポイントにしているのだと思う。
だから、政党や、現職か新人かを分からなくしたポスターで選んだ私たちと逆になったのだ。
私は、政党などで判断せず、本当に良い意見を言っている候補者に
投票すべきではないかと思った。」

同じような意見ですが、3年E組、男子の意見文です。
「実際の選挙結果は、僕らが行った選挙結果と大きな違いがありました。
つまり、大人の投票者は、ちゃんと選挙公約を見ずに、名前や、党名、
さらには先入観で投票している可能性がある、ということに気がつきました。」

また、こんな意見もありました。
「僕が気がついたのは、当選した6名のうち5名の候補者が、
医療・福祉の充実を訴えていたことです。日本は高齢化社会です。
僕たちはまだ、医療・福祉には関心が少ないけれど、
社会全体としては関心が高いことだと思う。
この関心の違いが、投票結果にあらわれたのだと思います。」

これに、似た意見として、
「大人の選挙結果は、福祉や子育てに敏感に反応していると思った。
私たちは、教育とか環境に反応した。
人間は自分のメリットあることに反応する。
つまり、大人との判断する基準が違うのだと思う。」

そのほかにも、
「当選した6名全員が現職だった。
落選した5名は、全員が新人だった。
自分は今回の結果を見て「経験がある」というだけで当選したとは思わない。
当選した人は「実現させたい」という強い意志が、他の人よりもあったのだと思う。」

また、
「文字で書かれたポスターよりも、感情を込めて強く語られる演説やスピーチのほうが、
実際には影響力が大きいのではないか」

さらには、
「これだけの違いがあるのなら、13歳以上の私たち選挙権が欲しいと思いました。」
などなど、様々な意見文がありました。
 
 
私は、「よのなか科」の授業を行いながら、
みんなに、物事をひとつの側面だけから考えず、
他の人の意見も聞きながら、いろいろな角度から物事をみる、批判的にみる
そして自分でしっかりと考え、
自分の意見をはっきりと言えるような人になって欲しい、
と思っています。

みんなが書いてくれた意見文は、
様々な角度から考え、独自の視点で書かれていていました。
特に、今紹介した意見文を中心に、
3年生のこの1学期の成長はとても素晴らしかったと思います。
私は、みんなの成長に驚かされ、その成長がとてもうれしかった、
そんな1学期でした。

少し、別の話になりますが、
今週行われた3年生の「よのなか科」では、
海外からの外国人留学生が5名来て、
「日本人の海外から見た様々な印象」についての授業をしました。
その中で、留学生の何人かが日本人の悪いと思う習慣を

「INDIRECT」

と言っていました。
「INDIRECT」とは、直接的でない、まっすぐでない、という意味ですが、
つまり、自分のイイタイことをしっかりと言わない性格だ、ということです。

でも、3年生のよのなか科の授業を終えたあと、
その留学生は、
「和田中生は、NOT INDIRECT! しっかりとものが言えますね」
と驚いていました。
君たち和田中生には、
ぜひ他の人の意見を聞き、物事を深く考え、自分の考えを言える、
今までにない、新しい日本の中学生像を作っていって欲しいと思います。

さて、いよいよ明日から、45日間の夏休みです。
授業は休みですが、君たちが和田中生であることに変わりはありません。

自分で目標と計画を立てて、
1学期の復習を中心にしっかりと取り組んでください。
さらに、和田中の誇りをもって規律ある生活を心がけてください。
そして、普段できなかった分、
両親や保護者のみなさんに感謝の気持ちを伝えてください。

9月1日に、体も心も、ひと回りも、ふた回りも大きくなった、
みんなに会えることを楽しみにしています。

それでは、良い夏休みを!


コメント

カテゴリー: 校長室コラム