【女子テニス部のみんなへ】都大会出場おめでとう


女子テニス部のみなさん

中体連杉並区女子テニス大会、決勝進出おめでとう。
そして、都大会出場決定、おめでとう。

みんなが勝ち抜いていく試合を観ていて
「テニスの団体戦は面白いなぁ」と思うのは、
団体戦が、個人と個人の戦いでありながら、
部としてのチームワークがとても重要だと痛感するからです。

モメンタム(Momentum)という言葉があります。

「勢い」という意味ですが、スポーツにおいては「試合の流れ」と訳されます。
『先月行われたウィンブルドン男子シングル準決勝。
第3セットからうまく「モメンタム」をつかんだフェデラーが勝利した』
といった感じで、テニスでもよく使われます。

団体戦の5試合は、
ダブルス2名→ダブルス2名→シングルス1名→シングルス1名→シングルス1名
と、合計7名で順々に試合をしていきます。
1試合のなかでは、当然、そのモメンタムがあるのですが、
その試合の勢いは次の試合にもバトンのように受け継がれ
5試合を通じてのモメンタムがあるのです。

そして、
多くの場合、相手にあるモメンタムを取り返すことができるのは、
積極的に向かっていって、思い切りよく打った球が相手コートに決まった時。
沸き起こる歓声のなかで、試合の流れがこちらに傾いてきます。
逆に、相手にモメンタムを奪われてしまうのは、
消極的なプレーでミスをしてしまった時など。
実は、積極的に打って出たプレーでのミスは
(フォースド・エラーというのですが)
不思議とモメンタムを奪われないものなのです。

今日の和田中テニス部の試合は、
プレーヤー7人が心をひとつにして、
たとえ試合を落としてしても、試合中の勢いを大切に受け継ぎ
常に、果敢にボールに向かっていく姿勢を崩しませんでした。
お互いを信頼し合うチームワークこそが
今日の勝因だったと思います。

ただ、モメンタムが奪われてしまったときもありました。
シングルスに出場していた和田中選手のサービスの時、
わずかですが、後ろでチームメイトがおしゃべりをしました。
彼女は集中力を切らして、ミスをし、
続いて、不運なイレギュラーなバウンドの球がきて・・・
試合のモメンタムは相手に奪われてしまいました。

モメンタムは、ゲームに出場している選手だけのものではなく、
部員全員で意識し作っていかなければならない繊細なものなのです。
 
 
 
さぁ、来週は、いよいよ決勝戦。
もう一度、部員全員がこころを一つにし、
26名のチームワークで
杉並区大会優勝を目指してください。

もちろん、応援にいきます!


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