【夏休みのコラム最終回】子どもたちが夢と希望を持てるように


昨日、衆議員議院選挙が行なわれ、
民主党が308議席を獲得し政権交代を確実にしました。

今回の選挙を通じて、少し残念に思ったことがあります。
それは、国民の「教育」に対する社会の関心は高いはずなのに
「教育」が論争の争点にはならなかったことです。
各党のマニフェストは教育費負担の軽減に終始し
子どもたちが未来に夢や希望をもてるような教育とはどんなもので
教育そのものをどうしていったらよいのか、
という話は置き去りにされたままでした。
 
 
また、ここで政治評論をするつもりはありませんが、
自民党がこれほどまでに惨敗したのは、
前回の郵政選挙で国民は「改革」を支持したにも関わらず
郵政政造反組があまりにも簡単に復党するなど、
途中から「改革」という言葉がすっかりと色あせてしまい、
「改革」の内容があまりにも中途半端であったからだと思います。
経済の成長路線を貫き
強い意志で「改革」を継続し徹底していたならば
国民の評価や選挙の結果はどうなったのだろう、
と今さらながらに考えています。
 
 
さて、私が和田中学校の校長に就任するまでのこと
そして、校長に就任してからのことを
「夏休みのコラム」と題して書いてきました。
どれくらい人がこのコラムを読んでいてくれているのか
コラムをホームページにアップロードするたびに
アクセス解析をするのがとても楽しみでした。
今月8月の1カ月間は繰り返し読んでいただける方が増え、
のべ約7,000人の方々にこのコラムを読んでいただきました。
ありがとうございました。

私が校長になる以前、
過去5年間にわたる前藤原校長の活動は
「民間人校長による公教育改革」として各方面で評価を受けました。
その意味で前藤原校長は、和田中学校を新しく「創業」しました。
そして、前藤原校長の後任として引き継ぐ形となった私は、
今、和田中学校を「上場」させるつもりで学校経営をしています。

学校を「上場」させるという意味は
今までの「改革」を継続、徹底し、時には軌道修正しながらも
強い意志をもって実りあるものに結実させていくことです。
また、個人の卓越した能力や俗人的な努力に頼らず、
多くの人たちが組織として協力し合い
永続的に発展できる学校にすることであり、
さらに、誰の目からも公平性と透明性があり、
他の学校がまねをできるような学校にしていくことです。

約2年前に「校長を引き受けて欲しい」と依頼され
そのときに決意する原点となった
「希望の持ちにくい社会だからこそ、
子どもたちには夢や希望を持ち、
新しい社会の担い手になって欲しい」。
という初心を思い返し
今、その思いはますます強くなっています。
 
 
ようやく、夏休みのコラムを書き終えて
今までのことが改めて整理できた充実感と
これからの自分自身への決意とで
秋風のような爽やかな気分です。
これからも、和田中生は未来に希望を持ち
この夏のまぶしい太陽のように輝きつづけていくだろう
そんな確信もしています。

いよいよ明日から、2学期が始まります。
始業式においてこの夏で一段とたくましくなったであろう
君たちの姿が見られると思うと今からわくわくしています。

和田中の先生方と保護者のみなさん、
和田地区や杉並地区のみなさん、
そして和田中に関わるすべてのみなさんと力を合わせ
もっと、わくわくどくどきする学期にしていきたいと思います。

よろしくお願いいたします。


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