【朝礼にて】杉並区中学校対抗駅伝 女子チームが準優勝


みなさん、おはようございます。

昨日、第10回杉並区中学校対抗駅伝が行われ、
我が和田中学校の女子チームが、
参加25チームのなかで、見事、準優勝を果たしました。
過去10年間、男女ともに一度も3位入賞ができなかったことを考えると、
この結果は、まさに快挙です。
女子チームのみなさん、おめでとう。
 
 
さて、
私は女子チームが準優勝することができたのは、
2つの大きな理由があったと考えています。

まずひとつは、自分たちが、
みずから「やる気のスイッチ」を入れたことです。

2か月ほど前、10月上旬のある昼休みに、
今回の駅伝女子チームのメンバーが校長室に入ってきました。
話を聞いてみると、
「駅伝でいい成績を残したいのです。
ぜひ、朝の練習を許可してもらえませんか?」
というお願いでした。
そこで、みんなのその願いを受け止めようと、
末吉副校長先生が顧問として練習を見てくださることになり、
月、水、金の週3回の朝練習が始まりました。
その後、男子のメンバーも一緒になり
雨の日も欠かさず7時40分からの朝練習を続けてきました。

『しっかりやれ』などと他の人から言われることもなく、
自分たちで決めたことだから、
雨の日だろうが、朝眠かろうが、練習をする。
自分の「やる気のスイッチ」を入れて、
高い目標をもち、努力をし続ける。
その結果として、今まで誰も成し得なかった、
準優勝ができたのだと思います。
 
 
そして、もうひとつの理由は、
女子チームの一人ひとりが、
自分のことだけを考えるのではなく、
時には自分が犠牲になっても
他のメンバーのことを考えられる人たちだったからです。

今回の駅伝に9名が選手としてエントリーしましたが、
本番で走ることができるのは5人だけです。
あとの4名は補欠になります。
補欠になるかもしれないのに
練習を続けることは、辛いことでもあります。
それでも、9名のメンバーは、
誰が選ばれても、選ばれなくても、
ひとつのチームとして
最後の最後まで練習をし続けました。

実は、9名の中から5名の選手を決める発表は
大会の3日前の木曜日の放課後に行いました。
その翌日、金曜日の最後の朝練習では、
選手である5名も、補欠となった4名も
最後まで力を抜くことなく走り切り、ゴールする姿を見たとき、
私は
「このチームはいい結果を残せるかもしれない」
と思いました。

はたして・・・・
駅伝当日、選手に選ばれなかったメンバーは
サポーターとして声援をつづけました。
選手のみんなは、
一人、孤独に走っていたのではないと思います。
一緒に練習を積んできた仲間の力を受け、
苦しくても、決して自分一人じゃないと思い、
その思いを襷(たすき)に託して
次の走者へ、そしてゴールへと走り続けたのだと思います。

One for all, all for one
スポーツでよく使われることばですが、
ひとりは(One)、みんなの(for all)ために、
みんなは(all)、ひとりの(for one)ために、
そんな9人のチームの絆が、
2位という結果に表れたのです。
 
 
女子チームは、優勝まであと20メートルでした。
男子チームは、懸命に練習をしましたが、
残念ながら結果としては残すことはできませんでした。
来年の大会では、
ぜひとも今年以上の結果が残せるように
1、2年生は、3年生の様々な思いや経験を
伝統の襷(たすき)として大切に受け継ぎ
さらなる進化を続けていって欲しいと思っています。

以上です。


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