和田中女子駅伝チームが準優勝


十二月十三日(日)第10回杉並区中学校対抗駅伝大会が和田堀公園を中心に10・5キロの周回コースで行われ、公立、私立中学校の男子26校、女子25校が競う中、和田中女子チームが準優勝の快挙を成し遂げました。これは、自主的に始めた朝練習の成果とチームが団結した証(あかし)です。男子は残念ながら好成績は残せなかったものの、練習を積んで挑んだ誇りを忘れずに、ぜひ来年に繋げていって欲しいと思います。
駅伝1
▲準優勝した和田中女子チームが、山田区長から表彰を受ける。
(原、藤原、西來、鈴木、元村、阿邉、石井、大高、森のメンバー)

★記録★
和田中学校 41分41秒(第2位)
駅伝3
★喜びの声★
■1区■原さん〔3年〕(区間8位)
個人としては不本意なところもあったのですが、チームとしてみんなで力を合わせ準優勝という結果を残せたことをとてもうれしく思います。
■2区■藤原さん〔2年〕(区間2位)
「前の人について行こう」から「抜きたい」という気持ちに変わってきました。「和田中頑張れ」の声が聞こえると辛さも和らぎました。応援してくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
■3区■西來さん〔2年〕(区間4位)
「順位をおとさない」ことだけを考えて走りました。準優勝できて本当によかったです。
■4区■鈴木さん〔1年〕(区間1位)
 先輩たちが上位でつないで来たタスキを、なんとかそのまま上位で渡そうと思い走りました。機会があれば来年もがんばりたいです。
■5区■元村さん〔3年〕(区間3位)
 最後は持てる力を振り絞ってラストスパートをしました。沿道での多くの方々の声援は力になりました。本当にありがとうございました。

★みんなで応援しました★
駅伝2
▲沿道では、生徒会を中心に声援を送りました。
 
 
★女子チーム準優勝おめでとう★    校長 代田昭久

私は今大会で女子チームが準優勝することができたのは、
2つの大きな理由があったと考えています。

まずひとつは、自分たちが、
みずから「やる気のスイッチ」を入れたことです。

2か月ほど前の10月上旬のある昼休みに、
今回の駅伝の女子チームのメンバーが校長室に入ってきました。
話を聞いてみると、
「駅伝でいい成績を残したいのです。
ぜひ、朝の練習を許可してもらえませんか?」
というお願いでした。
そこで、みんなのその願いを受け止めようと、
末吉副校長先生が顧問として練習を見てくださることになり、
月、水、金の週3回の朝練習が始まりました。
その後、男子のメンバーも一緒になり
雨の日も欠かさず7時40分からの朝練習を続けてきました。

『しっかりやれ』などと他の人から言われることもなく、
自分たちで決めたことだから、
雨の日だろうが、朝眠かろうが、練習をする。
自分の「やる気のスイッチ」を入れて、
高い目標をもち、努力をし続ける。
その結果として、今まで誰も成し得なかった、
準優勝ができたのだと思います。

そして、もうひとつの理由は、
女子チームの一人ひとりが、
自分だけのことではなく、
他の全メンバーのことも考えられる人たちだったからです。

今回の駅伝に9名が選手としてエントリーしましたが、
本番で走ることができるのは5人だけです。
あとの4名は補欠になります。
補欠になるかもしれないのに
練習を続けることは、辛いことでもあります。
それでも、9名のメンバーは、
誰が選ばれても、選ばれなくても、
ひとつのチームとして
最後の最後まで練習をし続けました。

実は、9名の中から5名の選手を決める発表は
大会の3日前の木曜日の放課後に行いました。
その翌日の金曜日の最後の朝練習、
選手である5名も、補欠となった4名も
最後まで力を抜くことなく走り切り、ゴールする姿を見たとき、
このチームはいい結果を残せるかもしれないと思いました。

はたして・・・・
駅伝当日、選手に選ばれなかったメンバーは
サポーターとして声援をつづけました。
選手のみんなは、
一人、孤独に走っていたのではないと思います。
一緒に練習を積んできた仲間の力を受け、
苦しくても、決して自分一人じゃないと思い、
その思いを襷(たすき)に託して
次の走者へ、そしてゴールへと走り続けたと思います。

One for all, all for one
スポーツでよく使われることばですが、
ひとりは(One)、みんなの(for all)ために、
みんなは(all)、ひとりの(for one)ために、
そんな9人のチームの絆が、
2位という結果に表れたのだと思います。
 
 
女子チームは、優勝まであと20メートルでした。
男子チームは、懸命に練習をしましたが、
残念ながら結果としては残すことはできませんでした。
来年の大会では、
ぜひとも今年以上の結果が残せるよう
1、2年生は、3年生の様々な思いや経験を
伝統の襷(たすき)として大切に受け継ぎ
進化を続けていって欲しいと思っています。
駅伝4
駅伝5
★みなさん、ご声援、ありがとうございました!★


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