【始業式にて】謹賀新年。今年は”虎”年です。


あけましておめでとうございます。

2010年、そして3学期が今日から始まりました。
みなさん本年もよろしくお願いいたします。

さて、今年の干支は”虎”です。
みなさんは虎にまつわることわざや故事、
つまり昔からの言い伝えをどのくらい知っていますか?
 
 
知っている人は、手を上げてみてください。
(何人かから手が上がり・・・・)
じゃ、中村君どうぞ。

『はい「虎の威を借る狐」!』

なるほど、そうですね。ありがとう。
虎の威の「威」とは権力のことで、
つまり「虎の威を借る狐」とは、
本人はたいしたことはないのに他の人の権力をかさに着て威張る人のことです。

虎にまつわる故事はいろいろとあるので、
是非自分で調べて勉強してみてください。

さて、今日はみんなにこの言葉を覚えて欲しいと思います。

「虎穴(こけつ)に入らずんば、虎児(こじ)を得ず」

「虎穴」とは虎が住む穴のことで、「虎児」とは虎の子どものことです。
つまり、虎の住む穴に入らなければ虎の子どもを奪い取ることはできない、
ということで、転じて
「危険を冒さなければ、望みの物を手に入れることはできない」
つまり、
「思い切ってやらなければ、何も得られない」
という意味に解釈してもいいと思います。

それでは虎穴(こけつ)、つまり望みを手に入れられる場所とは
いったい、どこにあるのでしょうか?

私は虎穴は(こけつ)とは、
普段のみんなの心の中にあるのものだと思っています。

たとえば授業中に発言をしたいと思うけれど、
間違っているかどうか心配で手を挙げられない。
そんな時こそ「虎穴に入らずんば、虎児を得ず!」です。
思い切って手をあげて発言をしてみると、
自分でも思っていた以上にうまく発言できたり、
たとえうまく言えなくても、
他の人がなるほどと思ってくれたりすることがあります。

また、あこがれの先輩や話したことのない先生や近所の人に
勇気がなくて自分からあいさつができない。
そんな時こそ「虎穴に入らずんば、虎児を得ず!」です。
いざ勇気をだしてあいさつをしてみると
意外にも笑顔で反応してもらえることもあります。

何かをやれば何かを得られる可能性があります。
でも、何もやらなければ何も得られないのです。

みんなは、新年を迎えるにあたって今年の目標を立てたと思います。
その目標に向かって、ぜひ一歩前に踏み出してください。
そして1年のしめくくりの3学期です。
3年生は、高校受験というハードルを力強く乗り越えて欲しい。
2年生は、スキー教室で集団生活での規律を身に付けて欲しい。
1年生は、後輩が入ってくる上級生としての自覚をして欲しい。

それぞれの立場、いろいろな場面で、
「虎穴に入らずんば虎児をえず」の気概をもち
勇気を出せない弱い自分、躊躇している自分がいたら
ぜひ勇気を出して前進をしてみてください。

2学期には、みんなに”聴く力”をつけて欲しいと言いました。
3学期は、”行動する力”をつけて欲しいと思っています。

みんなと一緒に、素晴らしい3学期、
そして2010年にしていきましょう。

以上です。


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