【終業式にて】2009年を振り返って


みなさん、こんにちは。
今日で2学期77日が終わります。
また2009年も残すところあと1週間となりました。
みなさんにとって、
この2学期は、そして2009年はどんなものでしたか?

毎年、京都の清水寺では1年の世相を表す漢字1文字が書かれていますが、
みなさんは今年の世相を表す漢字として書かれた文字を知っていますか?
(多くの人から「新」の声)
そうです「新」ですね。
新型インフルエンザ、オバマ新大統領、民主党の新政権、イチロー選手の新記録・・・
今年はいろいろな意味で新しいものが生まれた年でした。

今週の火曜日の1年生の「新聞を読む」の授業では、
「あなたにとって2009年を表す漢字1文字は」という設問をしました。

その中でもっとも多くの1年生の選んだ文字は『楽』でした。
(色紙の『楽』をみせる)
そのうちの一人の『楽』を選んだ理由を紹介します。
「私が『楽』を選んだのは、2つの理由があります。
ひとつは何事も楽しんでできたという意味の『楽』です。
運動会や合唱コンクール、課外授業など、小学校に通った楽しさよりも
和田中に通える楽しさを味わうことができました。
そしてもう一つは『らく』をし過ぎたという意味での『楽』。
テストが終わって勉強せずにいると、今度は直前になってあわてることになる。
これからは、『らく』をしすぎないように、という思いも込めました。」
なるほど「たのしい」と「らくな」の漢字の2つの意味を
自分の経験と重ね合わせてよく書けていると思います。

その次に多かったのは「友」。
多くの友達ができたことが嬉しかった、ということが書かれていました。
また、「縁」「大」「初」「一」などの文字もありました。
また、こんな漢字を書いてくれた人もいました。
「波」(色紙の『波』をみせる)
その理由をこう書いています。

「私が波を選んだのは、いいことや、いやなことが、
次々と波のように押し寄せてきては引いていったからです。
来年は、ゆっくりとすぎてきく『風』のような年であったらいいな、と思います」
今年の状況を踏まえて、来年への明るい希望が感じられますね。

さて、私が和田中学校のこの2学期の世相を1文字で表すと
「礎」(いしずえ)だと思います。
(色紙の『礎』をみせる)
1年生は、中学生として成長していくためにしっかりとした勉強や生活の礎を
2年生は、最上級生になるために、生徒会や部活動などでの礎を
3年生は、社会で自立し貢献していくための礎を
それぞれ、しっかりと築いてきた時期だったと思います。

どんなに高い建物をつくるときでも、
その地盤や基礎がしっかりしていないと建ちません。
どんな高い目標や夢に対しても、
しっかりとした基本や基礎ができていないと、
獲得することはできません。
その意味で、多くの人たちが
これからの大きな飛躍を遂げることができる
基礎固めができたのではないかと思います。

さて、みなさんにとって、
この2学期は、そして2009年はどんなものでしたか?
自分の良かったところ、そして課題だったところ、
それぞれをしっかりと振り返ってみてください。
そして、それを、ぜひ来年、来学期につなげていってください。

また、この間、多くの人にお世話になったり、
いろいろな人の力を借りたりしたことと思います。
そんなお世話になった人の顔が浮かんだら、
直接言うのもいい、年賀状に託すのもいい、
ぜひ「ありがとう」の気持ちを伝えてください。

そして、清らかな気持ちでよい新年を迎えてださい。
新年1月8日、
あらたな気持ちで、みんなと3学期を迎れることを楽しみにしています。


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