【1年生の百人一首大会】わたの原 八十島かけて、


今日の午後、5、6、7校時の体育館では、
1年生の百人一首大会が行われました。

(負けず嫌いである)私は、
中1の君たちには、知力、体力、気力のすべてにおいて
まだまだ負けたくないと思っていますが、
百人一首に関しては、もう完敗です。
(・・・残念)
 
 
6人ずつのグループになって
みんなが一生懸命やっているそばで
実は、私もひそかに参戦して札を見つけていました。
しかし、上の句を読み上げただけで
“はい!!”
と大きな声で、次々と札を獲って行ってしまう君たちに
全くついていくことができませんでした。

圧巻は、
杉並かるた会の方と1年生の代表3名による
1対3の変則模範試合で、
君たちの代表が勝ったことです。
目にも止まらぬ速さでプロに対抗していく様子は、
“とても、かなわない”と思いました、
というより、むしろ感激しました。

君たちが日々成長して、
君たちに叶わないところがひとつひとつ増えていくことは
悔しくもあり、
また、頼もしくもあります。
 
 
ところで、杉並かるた会の方が、
“和田中”にちなんで”わた”の上の句が2つある、
とおっしゃっていましたね。

「わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよ海人の釣船」
(【解釈】大海原を、数知れぬ島々の方へ向けて漕ぎ出して行ったと、
都の人には告げてくれ、海人の釣舟よ。)

「わたの原漕ぎ出でて見ればひさかたの 雲居にまがふ沖つ白波」
(【解釈】大海原に船を漕ぎ出して見渡してみると
雲と見間違えるばかりに沖に白波が立っている。)
“わたの”の「わた」は、”海”の古称なん
ですね。

和田にちなんで、しっかり覚えておきたいと思いました。
 
 
そして、君たちには
大海原に向かってもっともっと積極的に船を漕ぎ出してほしい
と思っています。


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