【朝礼にて】他山の石をもって玉を攻(おさ)めるべし


みなさん、おはようございます。

火曜日の7校時には「新聞を読む」授業をしていますが、
先月(2月)には3年生4名の意見文が新聞各誌に掲載をされました。
それぞれが、社会の出来事を中学生らしい感性で捉えており、
なかなか説得力があるものばかりだと思います。

そのなかで、吉山君の「交通事故で父を思う」
という意見文が掲載されましたのでその一部を紹介します。

「『トンネルに乗り上げた』という新聞の見出しと写真に驚いて
記事を読んでしまいました。 (中略)
 これは人ごとではないぞ、と思わず緊張してしまいました。
普段は優しい父ですが、高速道路に乗るとかなりスピードを
出す時があり『私たち家族もいつこんな事故にあうかわからない、
父に絶対見せなければ』と思いました。 (後略) 」

他人の交通事故を知り、自分の家族には無いようにと心がける、
私はこういった感性が、とても大事だと思います。

「他山の石をもって玉を攻(おさ)めるべし」

という故事があります。
略して「他山の石」とだけ言われることもあります。
これは「他人のたとえ良くない言動や行動でも、
それを参考すれば自分を磨くには良い機会となる」
という意味で使われます。

私たちは、すべてのことが体験できたり、経験できたりすれば、
もっと自分を成長させ、磨いていくこともできるのですが、
現実にはそういきません。
そこで、他人の悪い言動や社会の不祥事などから
想像力を働かせ、
自分のために新しい気づきを得ることがとても大事だと思うのです。

さて、明日から3日間は3学期の期末試験、
そしてあと16日登校すれば卒業式です。

期末テストが終わったあとは、つい気が緩んでしまいがちです。
この時期には、中学生の規律が乱れたり、不注意の事故があったり、
いろいろなニュースが飛び込んできます。
そんなニュースを、まさに「他山の石」とし、
最後の卒業式まで気を緩ませることなく
学年の最後の締めくくりとして
規律ある生活をしていきましょう。

以上です。


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