【朝礼にて】日本代表の川口選手に思うこと


今日から18日後の6月11日(金)には、
世界最大のスポーツのビックイベント
サッカーワールドカップの南アフリカ大会がはじまります。
日本代表は、この大会にベスト4を目指して挑みます。

さて、日本代表には23名の選手が選ばれるのですが、
その中で、ベテランの川口能活(よしかつ)選手が
キャプテンとして選ばれました。
川口選手は34歳のベテランゴールキーパーです。
最近大怪我をし、現在は復帰したばかりで、
もしかしたら出場機会はほとんどないかもしれません。
それでも、日本代表の岡田監督は、
チームのまとめ役、そして、
他の選手の力を引き出す役として
川口選手を選出しました。

そのニュースを見ていて、
私は、なるほど、と思いました。

みなさんにもお話したことがあるかと思いますが、
私はアメリカンフットボールの選手でした。
シーガルズというチームで社会人チームにいて
毎年優勝候補に挙げられるような強豪チームでしたが、
どうしても優勝し、日本一になることができませんでした。

そんな状況のなかで、
大学時代に日本一になった経験がある
選手が新しく入部してきました。
その選手は、
練習中、たとえチームメイトが失敗をしても
「ドンマイ、ドンマイ」
とその失敗を責めず、
逆に、プレーがうまくいったときには、
「グッドジョブ、グッドジョブ」
と大きな声でその選手を讃えるのでした。

「優勝するためには、
出場している選手ががんばるのはもちろんだけど、
出場していない選手が、
どうやってチームを盛りあげていくのか、
そのほうが難しいし、そのほうが大事だと思う」
その選手は、そんなことを言っていました。

そして、その新人選手が入ってきた年、
お互いに責め合う、厳しいだけのチームから
お互いに認め合うことのできるチームに成長し、
シーガルズは創部13年目にして初めて優勝し、
日本一になることができました。

そんな経験をしたことがあったので、
岡田監督が、川口選手に期待することが
よくわかるような気がしました。

さて、ワールドカップ開催の翌日、
6月12日(土)には、
和田中学校最大のスポーツのビックイベント
「和田中運動会」が開催されます。
それぞれのクラスの目標は、優勝だと思います。

優勝するためには、
出場する選手はもちろんですが、
クラスのために何ができるのかを考え、
クラスの力を引き出すことのできる
日本代表の川口選手のような人がクラスに何人いるか、
がカギになると思います。

今週から、学年などでの練習が本格化しますが、
みんなで、力を合わせて
和田中の仲間との
かけがえのない時間と大きな感動を
共有していきましょう。

今日は以上です。


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