【朝礼にて】3年生のみんなへ、最後の大会に向けて


おはようございます。

昨日の日曜日から、
3年生にとっては最後の大会となる
部活動の夏季大会が始まりました。
女子バスケット部は見事100点ゲームで一回戦を突破。
サッカー部は残念ながら初戦で敗退してしまいました。
私は3年生の雄姿を目に焼き付けられるように
できるだけ応援に駆けつけたいと思っています。
1、2年生とともに力合わせてわせて
最後まであきらめない、
和田中生らしい試合をしてください。

さて、今日は私が中学生の時の話をしたいと思います。

私はバスケットボール部に所属していました。
部員も大勢いる伝統のある強い部で、
月曜日から土曜日まで、
また夏休みの休暇もほとんどなく
ひたすら練習に明け暮れていました。
3年生の時の最後の試合の日のことは
もう30年もたちますが、よく覚えています。

順調に勝ち進んでいって、
あと1試合勝つと県大会に手が届くという試合でした。
こちらは丸坊主で試合に臨んでいるのに相手チームは長髪で、
「こんなだらしのないチームに負けるものか」と思ったこと、
前半につけられた7点差がどうしても縮まらず
後半からマンツーマンディフェンスをしたこと、
相手のシュートをカットしたのに
方向が変わってそのまま入ってしまったこと、
残り1分を切っても「絶対にあきらめるな!」と
最後の最後までチームメイトと声を振り絞り続けたこと、
試合終了の笛が鳴るとベンチの仲間は、すでに泣き崩れていたこと、
どれだけ涙がでてくるのだろうと思うほど、みんなと泣き続けたこと
家に帰っても食事がのどを通らなかったこと
心配して、家を離れていた兄が電話をくれたこと、
翌日には、親しい後輩が暖かい手紙で励ましてくれたこと

昨日の出来事のように、よく覚えています。

「なんでそんなによく覚えているのかな」
その理由を考えてみると、
自分が生きていくうえで、
大事にしなければならないことをたくさん学べた
そんな貴重な経験だったからだと思います。

目標にむかって努力することの大切さや
夢が叶わなかったときの悔しさ、つらさ
そして、それらを乗り越えていく強さや明るさ
一緒に支え合う友達の素晴らしさ
そんなことを学ぶことができました。

人間というのは、成功や失敗を繰り返し、
よろこびや悲しみを重ねながら
少しずつ強くなり、
少しずつ成長していくものだと思います。

最後の試合の日のことは
「よく覚えている」というよりは、
自分のなかでは「忘れてはいけない」
大切な一日だったのです。

さて、いよいよ今週の土曜日は運動会。
3年生のみんなにとっては部活動とともに”最後”です。
部活動、そして運動会が終わったとき、
自分自身にこう問いかけてみてください。

「自分は、精一杯やりきることができた?」

その質問に、こころから「はい」と言えるように、
悔いのない時間を過ごして行ってください。

これからの君たちの人生の原点になるような、
そんな大会、運動会になって欲しいと思っています。

3年生のみんなの健闘を祈ります。


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