【保護者の会 運営委員会にて②】学力調査の報告


『ブレイン・トレーニング』と学力テストの結果報告

つづいて、
この4月から取り組んでいる「脳トレ」の理論にもとづいた
『ブレイン・トレーニング』についてお話します。

今年度から初めての取り組みですが、
生徒は、毎朝20分間落ち着いて
「計算練習と読書」と「音読と英語ドリル」
に取り組んでいます。

毎月1回「記憶力」「集中力」テストを行っていますが
生徒の「集中力」はこの3カ月間で数値的に10%~15%程度伸びています。
特に2年生の伸びがいいようです。
また「記憶力」のほうは、4、5月は20%近く伸びたのですが、
この6、7月には伸びはみられず、踊り場に差し掛かっている状況です。
この成果が結果として表れるのはまだ先のことだと思いますが、
それでも、この「記憶力」「集中力」の向上は、
必ず学力の向上に結び付いていくと考えています。

この5月に行われた平成22年度の杉並区の学力調査では、
和田中学校の1,2,3年生、全校生徒の
国語、数学、英語の平均点は、昨年に比べ大きく向上しました。
これで和田中の学力は7年連続の大幅な上昇していることになります。
(詳しい結果は、保護者会でお話します)

この結果もみても、学力向上に対する
学校としての取り組みとその方向性は
間違っていないと判断しています。

ただ、この数値は、あくまでも平均値であり、
伸び悩んでいたり、低下している生徒もいて、
生徒ひとり一人にとってはまだまだ課題もあります。
今後は、こういった個別の課題に対応していくことが
必要だと思っています。

私は、毎朝、生徒にまじって
『ブレイン・トレーニング』に取り組んでいます。
その時に感じるのは、
「自分が、どれだけその気になって取り組めるか」
がとても大事ということ。
私も、時には気分が乗らない時もあります。
でもそういう時にこそ、どんな態度でのぞめるかが重要なのです。

たとえば、3分間の音読をするのですが、
背筋を伸ばして声を出し、脳を鍛えるぞ
というオーラを出している生徒が大半なのですが、
残念ながら姿勢が乱れ、
声もでているのかどうかわからない生徒もいます。
こんな3分が毎日毎日積み重なっていったら
確実に差がつくだろうと思います。

つまるところ、学力の向上というものは
特別な能力に起因するのではなく、
こうした、ともすれば無味乾燥で単調な訓練に対して、
その気になって、
真面目に、かつ、ひたむきに
取り組める態度を持ち合わせているかどうかだ
と思います。

野球におけるバッティング力は、
いかに「素振り」に取り組んだのかで決まるし、
サッカーにおける球扱いは、
いかに「リフティング」に取り組んだのかで決まるのと同様です。

学力は一朝一夕で伸びるものではありません。

「うまくいかないから、やらない」のではなく
「うまくいくまで、(継続して)とりくむ」

生徒がくじけそうなときは、
保護者のみなさんには
こんな想いでサポートしていただきたいと思います。

以上です。


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