中竹竜二先生(9月18日全校よのなか科・ゲスト講師)のご紹介


今年の高校野球は、
興南高校の春夏連覇で幕を閉じましたが、
高校野球の中継を見ていると
時々、レギュラーではないキャプテンが紹介されます。

もちろん、プレーヤーとして優れていることだけが
キャプテンの条件ではありません。
ただ、高校野球の場合は、
野球技術だけでなく、何か『プラスα』をもった人、
つまり、
チームメイトの中で誰よりも努力をする人や、
チームをまとめることに必死になれる人が、
キャプテンになることが多いようです。

9月18日の〔よのなか科NEXT〕にお招きする
前早稲田大学ラグビー蹴球部監督の中竹竜二先生も、
『プラスα』をもった人であることに間違いありません。

中竹竜二先生は、大学4年生になるまでの3年間
けがの連続で一度もレギュラーをつかむことができませんでした。
もちろん、公式戦の出場経験はゼロ。

ところが、中竹さんが4年生になったとき
「中竹が主将じゃないと、ラグビーをやらない」
と同期のほとんどがそういう態度を示したそうです。

そして、公式戦の出場経験ゼロの新主将は、
大学選手権準優勝にまで導くのでした。

さらに、現役選手引退後も、
清宮克幸(※)監督のあとを引き継ぎ、
「日本一オーラのない監督」を自称しながら、
大学選手権2連覇を果たしました。

(※清宮克幸氏は、高校時代からの有名選手。
高校日本代表にはじまり、早稲田大学入学後は1年からレギュラー。
4年時には主将として大学選手権優勝に導いたラグビー界のスーパースター。
現サントリーラグビー部監督)

その中竹先生が、「挫折と挑戦」というテーマで
授業をしていただきます。
中竹先生の話を聞きながら、
人を引きつける『プラスα』って何か
一緒に考え、感じて欲しいと思います。

ちなみに、中竹先生は、「挫折と挑戦」という書籍で、
こんなことを言っています。

『・・・・最近、つくづく感じることがあります。
家庭でも、学校でも、会社でも、あらゆるところで、
失敗を未然に防ぐための様々な取り組みが増えている気がします。

たとえば、受験に失敗しないための附属校からの早期入学。
そのための塾通い・・・・・
よのなか全体が、失敗を防ぐために必死に努力をしているようです。
もちろん、それこそが人類の知恵なのでしょう。
しかし、何だか少しだけ、もったいない気がします。
なぜなら、挫折の機会が明らかに減ってしまっているからです。
挫折の機会が減ると、当然、挑戦の機会も減るでしょう。・・・・・・

そんな今だからこそ、
思い切り挫折を味わい、大胆な挑戦を楽しんでもらえればと思います』

(続く)


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