【保護者の会運営委員会にて①】クーラーの設置について


保護者の会、運営委員会にご出席いただき
ありがとうございます。
さて、先日行われた教育委員会における校長会で、
田中新区長の所信表明演説があり、
教育行政に対する考えが述べられました。

その中で、
夏季における学習環境の改善を図ることを目的に、
来年度は杉並区の全中学校でクーラーが設置される方向で
検討が進んでいます。

前山田区長のクーラーを設置しない精神論や
行政での優先順位を考えたうえでの教育施策を
全く支持しないわけではありませんが、
東京23区の公立学校のクーラーの設置状況や
ここ最近の温暖化の影響を考えると
今回の対応は、適切だと思います。

今年度は、厳しい猛暑の中、
「氷柱」を教室に置いてみたり、
体育着での学校生活や登校を許可したり、
また、スポーツドリンクの水筒を推奨したり、
様々対策を行ってきました。

保護者の皆さまにもいろいろとご心配
をおかけしました。

その中で、
生徒は本当によく頑張ったと思います。

ただ、もう限界。
このタイミングで夏季の学習環境が改善されることは、
学校現場としては大変うれしく思っています。

ただ、私は
「クーラーが入ったので、夏休みを短くして
授業日数を増やせば生徒の学びが豊かになる」
とは考えるのは、早計すぎると思っています。

夏休みなどの長期休業には、
家族や地域での活動、
合宿を含めた部活動、
レベルに合わせた集中的な補習など、
長期休暇期間にしかできない、
様々な取り組みが可能です。
その中で、生徒は自身の可能性を大いに伸ばしています。

ですから、このクーラー導入の契機に、

「長期休業と平常の授業日のメリハリをどうつけるか」
「どうしたら夏休みがもっと充実するのか」

そういったことを、
学校現場や保護者のみなさんと
“クール”に考え直すことが、
とても大事なことだと考えています。


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