【保護者の会運営委員会にて②】朝礼での話(訓示?)


校長の大事な仕事の一つとして
始業式や朝礼などでのお話(訓示?)があります。
私は、そういう時には「ありきたり」の言葉を、
なるべく使わないように心がけています。
生徒の頭の片隅に残るような、
そんなストリーを展開するために、
言葉も選んで話したいと思っています。

夏休み明けの校長訓示の常套文句として、
「夏休みが明けて、
みなさん随分とたくましくなりましたね」

というフレーズがあるかと思います。
この2学期の始業式では、
不覚にもついこの「ありきたり」言葉を使ってしまいそうになりました。

それほど、
「夏休みの間にたくましく成長したなぁ」と感じられた、
そんな始業式でした。

壇上に登ると、思った以上に
ひとりひとりの顔の表情やしぐさわかります。
和田中全生徒400名くらいの状況であれば
一目了然、ほとんどの生徒の様子を把握できます。

9月1日、始業式で壇上に登ると、
生徒の頭が動いたり、そわそわしたりせず、
姿勢を正していたのです。

「おおっ、感動」。

多くの生徒が、保護者のみなさんと一緒に
充実した時間が過ごせたのではないかと思います。

さて、
私もこの夏休みはとてもいい経験をすることができました。
それは、3年生の卓球部・片岡弘紀君が、
山口県周南市で行われた卓球の全国大会に出場し、
全国ベスト16という快挙を共有できたことです。

始業式では、
この大会に至るまでの経緯やその大会の様子、
そして、片岡君の凄さなどを話しました。

生徒の視線を感じながら、始業式が終わったあとは、
「今日の話はしっかり聞いてくれたなぁ」
と一人で少し満足していました。

ところが、昼休みに生徒が来て、

「校長先生、片岡君と焼き肉食べたんですね!
今度がんばったら、私も連れて行ってください!!」

「・・・・・・・・・・・(焼き肉?)」

確かに、片岡君と夕食で焼き肉を食べた話を入れましたが、
彼女には、焼き肉の話の方が心に印象に残ってしまったようです。

(生徒の心に残る話をするのは、なかなか難しいです。)


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