【朝礼にて】現代の若者気質とは


おはようございます。

今日は、君たち中学生を含めた現代の若者が、
マスコミなどから、どんなふうに見られているのか?
また、大人たちは今の若者をどのように見ているのか?
そんなことを、みんなで考えてみたいと思います。

早速ですが、
君たち若者世代が、大人からどんなふうに呼ばれているか
イメージできる人は、発言してみてください。

(男子生徒から)『もやしっ子』 (会場から笑い)

他には?

(女子生徒から)『ネット依存型

なるほど、ありがとう。
どちらも、あまりいい評価ではないようですね。

インターネットなどで調べると、
今の若者のことを、
『自己中心主義、じこちゅー』とか
『ひ弱な世代』とか、評している大人が多いようです。
自分のことだけしか考えない、そして一人では何もできない、
そういう若者が増えているというのです。

でも、私は君たちを間近でみていて、
自己中心であるとか、ひ弱であるとか、あまり感じません。
君たちは、他人のことを思いやることもできるし、
なかなかたくましい、とさえ思っています。

いつの時代も、大人は若者のふがいなさを、
自分が若者だったころを棚に上げて、
ことさら、おおげさに表現するのだと思います。

というのも、今から30年ほど前、
私が中学生だったころ、
「三無主義」という言葉が盛んに使われました。
当時の若者が無気力、無関心、無責任になってきた、
というのです。
そのころの自分は、「今の若者は三無主義だ」
と言われることに随分と反発し、腹も立ちました。

実は、私は中学生の時は生徒会長でした。
そして、文集の生徒会長のあいさつ文で
「三無主義とは呼ばせない」
といったメッセージを書いた覚えがあります。

そして、積極的に社会のことに関心を向け、
町にある3つの老人ホームの慰問を続けたり
また、全校で空き瓶を回収し、
日本赤十字社を通じてネパール結核病の患者にワクチンを送ったり
という活動も行いました。

自分たちは、決して無気力、無関心、無責任ではない、
そんな思いで生徒会の活動をしたことを覚えています。

そして、そうした生徒会活動での経験は、
今でもかけがえのないものになっています。

さて、今日は、新しい生徒会の委嘱式があります。
3年生を中心とした現・生徒会役員のみなさん、お疲れさまでした。
そして、2年生を中心とした新・生徒会役員のみなさん、
3年生の良き伝統を引き継ぎ、
和田中の生徒会をさらに進化させていってください。

そして、君たちは
『自己中心主義』とか
『ひ弱な世代』とか、
『もやしっ子』とか
『ネット依存型』とか

そんな言葉では呼ばせない、
そんな活動を
生徒会長や役員の人たちを中心に
ぜひ、和田中生全員で行ってみてください。

きみたちの活躍を
心から楽しみにしています。

今日は、以上です。


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