【朝礼にて】チリ鉱山の落盤事故から思うこと。


おはようございます。

みんなも、ニュースなどで知っているかと思いますが、
南米チリの鉱山でおきた落盤事故で
閉じ込められた作業員、全員が救出されました。
この奇跡ともいわれる生還から
みなさんは、どんなことを感じたでしょうか?

落盤事故は8月の上旬、チリ北部の鉱山で発生し、
33名の作業員が約700メートルの地下に閉じ込められました。

地中奥深くで作業をしていて、
突然閉じ込められた恐怖を想像してみてください。
多くの作業員は、
「生き残るのは、もう無理だと思った」
「家族にも会うことは二度とないと思った」
と、自分たちの死を意識したといいます。

しかし、
地上からその生存が発見されるまでの17日間、
そして、救出されるまでの合計70日間、
作業員は、全員が生き残るために、
『希望』を持ち続け、支えあったといいます。

そして、生命にかかわるような重要な問題は
ひとりのリーダーが決めるのではなく、
みんなで話し合い、
全員による多数決で決めていたそうです。

たとえば、閉じ込められた時には、
食料はわずかしか残っていませんでした。
そこで、助けがくるまで20日間は食料を確保しよう、
だから、食料は2日に1回の配給、
その量は、小さじ2杯分のマグロの缶詰、
牛乳半カップとビスケット1枚。
そういったことを、多数決で決めていきました。

また、新たな落盤事故に備えるために、
見張り役や記録係などそれぞれの役割も決めました。

自分たちが決めたルールや役割なのだから、
みんなで責任をもって守ろうとしたわけです。

救出一人目となった若い作業員は
『すべてのことを多数決できめた。
一人のリーダーがいたのではなくて、
33名、みんながリーダーだったと思う』
と地底の生活を振りかえりました。

奇跡の生還の裏側には
みんなでルールや役割を決め、
お互い協力し、信頼しあい
様々なドラマが展開されていたのですね。

私の勝手な推測ですが、
2~3年後には、こんな奇跡のエピソードが、
きっと、ハリウッドで映画になるじゃないかなと思っています。
楽しみにして待ちましょうか。

さて、話は変わります。

あと10日で、今年度の学芸発表会です。
発表が迫り、思ったよりクラスがまとまっていないとか、
いろいろな悩みも出てきているかと思います。
でも、そんな時、今回のチリの生還の奇跡から
『みんながリーダーになること』、
『自分たちのルールや役割を果たすこと』
など、何か参考にできることもあるかと思います。

学芸発表会。
みんなの素晴らしい歌声を聞けることを、
楽しみにしています。

今日は以上です。


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