【朝礼にて】強いチームにはそれなりの理由がある。


(※朝礼に先駆け、杉並区中学校駅伝大会に出場する、
和田中駅伝チームの壮行会が行われました)

駅伝チームの選手みなさんは、
11月からの朝練習、放課後の練習と
本当にがんばっていると思います。
12日の大会当日は、和田中の代表として
ぜひベストを尽くしてださい。

さて、そこで今日は、
強いチームや集団には、どんな共通点があるか、
考えてみたいと思います。

私は、強いチームや集団の条件は、
みんなが
「時間を大切にできること」
だと思います。

私は大学を卒業したあと、会社勤めをしながら
アメリカンフットボールの社会人チーム、
リクルートシーガルズというチームでプレーをしていました。
今でこそ日本一を争う強いチームになりましたが、
私が入部したころは、
リーグ戦ではいつも最下位を争う弱いチームでした。

そのころのチームの状態は、
選手一人ひとりが
チームの事情を優先するというよりは、
個人の事情を優先し、
「仕事で遅れました」と遅刻する人が多く、
全員そろって練習を始められることは
めったにありませんでした。

私が社会人3年目を迎えたとき
大学時代に日本一を経験した
日本大学フェニックスというチームの選手が
3名入部してきました。
その3名の選手は、練習の1時間前にはグランドに来て、
テーピングやストレッチングなどを始めているのでした。

私はある時、冗談交じりに、
「早くから来て、ほんとにアメフトが好きなんだなぁ」
というと、その後輩は、
「アメフトが好きだから早く来ているんじゃないですよ。
遅刻でもしたらチームには迷惑がかかるし、
練習には、各自がベストの状態で
臨まなきゃいけないと思っているんです」
と少しきつい口調で言い返されました。

私は、自分たちのチームが勝てない理由と
日本大学が日本一になれた理由が分かった気がしました。

自分の事情を優先して、
みんなの時間を大切にしない集団と、
自分の事情を犠牲にして、
みんなの時間を大切にする集団とでは
知らない間に大きな差ができると思うのです。

今年の駅伝チームは、
朝7時45分からの練習開始にもかかわらず、
多くの選手が7時30分から来て走っています。
いいチームだなぁと思います。

すべての人に平等に与えられたものが「時間」。

時間を守る、というルールがあるから従うのではなく、
時間を大切にする、というマナーを意識をもったチームは
「強さ」が違う、と思います。

その意味で
今年の駅伝チームには、大いに期待をしています。

みんなも、普段の生活の中で、
時間の大切さについて考えてみてください。

今日は以上です。


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