「働くこと」を考える、大切さ。


※【職場体験報告会にて】のあいさつ。

中学生である君たちが、
なぜ、職場体験を5日間も実施し、
今から「働くこと」考える必要があるのかを
考えてみたいと思います。

私は、「働くこと」を考えることは、
「自分の人生をどう生きるか」
を考えることだと思っています。
大人になると、自分の時間の大部分を
働くことに費やすことになります。
そして、働くことでしかお金は得られないし、
働くことから、人生の充実感を得ることもできるのです。

だからこそ、大人の入り口に立った中学生の時から、
少しずつでもいい、自分の将来について
自分で考え始めて欲しいのです。

確かに、多くの中学生、特に3年生にとっては、
自分の志望する高校への合格することが大きな目標です。
ただ、その高校合格という目標は、
この先にあるもっと大事な目標、
「社会に貢献できる、自立した人間になる」
ための通過点にすぎないのです。

今年は、企業に就職できない大学生は
約13万人に達する見通しです。
大学卒業予定者の4人に1人は就職できない計算になります。
こうした現実は、経済環境の悪化も原因なのですが、
その一方で外国人、特にアジア諸国からの留学生を、
積極的に採用している企業もあるのです。
つまり、日本の大学生が企業の要望に
うまく対応できていないことも就職難の原因です。

君たちが就職するころには、
企業が国境を越えて人材を奪い合う時代になり、
就職環境は今より厳しくなっているかもしれません。

でも、あまり恐れることはない、と思っています。

「どうやったら自分の力で自立し、
社会に貢献して生きていくことができるか、」
「自分はどんなことが向いているのか」
「何をやっている時が楽しく、充実感があるのか」
こういった問いに今から少しづつ向き合っていけば、
君たちには、まだ十分な時間があるからです。

また、職場体験を通じて、
働いている多くの人が、やりがいをもっていて
きらきらと輝いていたこともわかったと思います。
「働くこと」ことは、君たちが思う以上に
ワクワクするようなことがいっぱいあるのです。

今の君たちの興味や関心、好奇心を大切にしてください。
その芽を伸ばしていけば、
いつか、きっと素敵な仕事に出会えるとはずです。

今日は、2年生の職場体験の報告会、
楽しみに聞きたいと思います。


コメント

カテゴリー: 校長室コラム