【終業式にて】十五にして学に志す。


みなさんは「論語」という本を読んだことがありますか?
紀元前6世紀、今から2千年以上も前の
孔子とその弟子の教えをまとめた本です。
時代と国を超えて多くの人に語り継がれてきた
超ベストセラーです。

その「論語」の中に、
孔子が自分の人生を振り返った有名な言葉があります。

三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。

三十歳になったら、他人に頼らいように自立した。
四十歳になったら、迷わないよう自信を持てた。
五十歳になったら、自分の運命をわきまえた。

という意味です。

それでは、一番はじめに始まる、
君たちと同じ年代の十五歳に関しては、
論語ではどう言っているか知っていますか?

論語では、「十有五にして学に志す」
と言っています。

十五になったら一生懸命に勉強した、という意味です。
2千年以上も前から、十代は勉強をしたほうがいい
ということが、ずっと伝えられているのですね。

さて、今日で登校日76日の2学期が終わります。
職場体験、学芸発表会、60周年行事、駅伝大会・・・・
様々な行事や活動で、みんなの成長が感じられました。
私は、昨日今日と、君たちの一人ひとりの通知表に
君たちの顔を思い浮かべては、印鑑を押しました。
「おっつ、今学期は頑張ったな」とか、
「数学の成績が落ちているぞ、もうちょっと頑張れよ」とか
つぶやきをしながら、今学期も振りかえりました。

君たちは、この2学期に「学に志せ」ましたか?
中学校は勉強に励むところです。
その本分が達成できたかぜひ振り返ってください。

論語はこんな言葉で始まります。
「学んで時にこれを習う、また喜ばしからずや、」

勉強したことを時がきたら復習する。うれしいじゃないか。
という意味です。
この冬休みには、2学期に勉強したことを復習してみてください。
学んだことが身について、勉強が楽って面白いなぁ、
そんな経験ができるとうれしいですね。

いい年を向えて下さい。

2011年、1月6日 
元気にまた会いましょう。


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