【朝礼にて】被災地南相馬に行って感じたこと(前半)


おはようございます。

東日本大震災から、まもなく一年がたとうとしています。
おとといの土曜日、生徒会の役員の7名のみなさんと一緒に
津波と原発の被害を受けている
福島県南相馬市の様子を視察し、
また、相馬市立小高中学校の生徒のみなさんと
交流をしてきました。

今日は、そこで感じたことをお話します。

まず、今回の交流のきっかけは、
昨年の暮れに、生徒会の役員から、

「震災のことを理解していくうえで被災地に行ってみたい」

という申し出がありました。
私は、生徒会の前向きな姿に動かされて、
杉並区と災害援助協定を結んでいる南相馬市に連絡をとり、
現地で復興活動をしている杉並区役所の方の協力により
今回の交流が実現しました。

まず、相馬市立小高中学校についてですが、
震災が起こる前は全校生徒約340名の中学校。
津波により何人かの生徒の尊い命が奪われました。
校舎は原子力発電所20キロ圏内にあったので全員が避難。
仮設住宅の建設が進まないなかで、
生徒のみなさんは小高中学校に籍を残しながら、
北海道から九州に避難しばらばらになってしまいました。

現在は原発30キロ圏外にある小学校の仮設校舎の中で
約100名の生徒が勉強をしています。
その生徒たちは、去年の3月11日から一度も自宅には戻れず
仮設住宅から仮設住宅へ、避難生活を続けているのです。

小高中学校の生徒は、
明るく、私たちを出迎えてくれました。

小高中交流1

小高中交流2

小高中交流3

和田中生徒会から、

「今、一番困っていることは何ですか?」

という質問に対して、

「うーん、風評被害」「風評被害かな」
という言葉。

実際には安全基準を満たしているのに
福島県というだけで売れない野菜、製品。
福島からの転校生というだけで
差別をされたり、いじめられたり。
現実にそんなことがたくさん起こっているそうです。

(後半へ)


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