杉並区書評座談会に参加しての感想。


「杉並区 書評座談会」に初めて参加してみて、杉並区に住んでいる君たちは、いい教育の機会に恵まれているな、と思いました。少なくとも、私の中学時代にはこのような教育の機会はありませんでした。

「杉並区 書評座談会」とは今年で50回を迎え、杉並区の中学校で自ら希望した生徒が一堂に集まり、書籍や本をテーマに、いろいろな意見や感想を出し合い、お互いの考えを深め合おうというものです。今回は、作家佐藤多佳子さんのベストセラー小説「一瞬の風になれ」を題材にして行われ、杉並の中学校14校の約150名が集いました。最後には、佐藤多佳子さんからの講評が聞け、一流の方の考え方も学ぶことができました。

私は、どんな学校の生徒が、どんな意見を出すのだろうな、と興味深く見ていましたが、同じ学校で8名もの生徒が発言したのが和田中だけなら、のべ13回も発言したのも、和田中だけでした。何でも発言すればいいというものでもありませんが、参加した限りは自分の意見を発言する、という積極的な姿勢は和田中らしくて素晴らしいと思いました。
 
 
話し合うテーマは事前に出されていたとはいえ、知らない学校の生徒がいるなかで自分の意見を発表するというのは、とても勇気のいったことだと思います。でも、勇気を出して人前で発表し、「緊張して思いどおりに言えなかった」、「もう少しこう発表したらよかった」と、トライ・アンド・エラーを積み重ねていくことで、発表はだんだんとうまくなっていくものです。また、勇気をだして発言した内容が、「あの人はあんな意見をもっているんだ」と共感されたり、また信頼されたりするきっかけになっていくのだと思います。
 
 
だから、これからも、和田中生は、和田中の中だけに留まらず杉並区を引っ張るつもりで、失敗をおそれることなく、どんどん自分の意見やメッセージを発信していって欲しいと思います。


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カテゴリー: 校長室コラム