新入生のみなさん、入学おめでとう


新入生のみなさん、入学おめでとう。

私は、君たち新入生147名を和田中生として迎えることができとてもうれしく思っています。
そして、これから3年間、君たちがどんな成長を遂げていくのかとても楽しみにしています。

今、私は新入生が147名と言いました。
実は、新入生147名という人数は杉並区の公立中学校23校の中でもっとも多い人数なのです。
君たちの学年は、その人数の多さだけではなく、
ひとりひとりの輝きにおいても、一番輝いている学年になって欲しいと思います。

さて、簡単に私の自己紹介させていただきます。
私は、昨年度から和田中学校の校長をつとめている、代田(しろた)と申します。
よろしくお願いいたします。
和田中学校の校長をつとめる前は、5年間ほど会社の社長をしていました。
会社というのは、みなさんも知っているとおり、
世の中にいい商品やいいサービスを提供してお金をかせぐ組織のことです。
会社というのは、君たちが想像している以上に面白いところで
その一方で、君たちが想像している以上に大変なところです。
私の経営していた会社も、売り上げが上がらなくて倒産してしまうかもしれない、
という大変な時期もありました。
その時は、初めは、どうしたらもっとお金が稼げるのだろう、
と考えていましたが、しだいに、世の中の人たちにもっと喜んでもらえるような
いい商品やいいサービスを提供していこう、と考えるようにしました。
そうすると、結果的に売り上げが上がり、お金が稼げるようになりました。
つまり、会社を経営するうえで、お金を稼ぐことはとても大事だけれど
世の中の人々に喜んでもらうことや、社会に貢献しようとする気持ちが、
一番大切なのだ、ということに気がつきました。
そしてまた、社会に貢献するためには、
自分が時間を守る、規則を守る、あいさつをしっかりするなど、
厳しい自分を確立しなくてはならないことも学びました。

君たちには、私が今まで社会で学んできた、いろいろなことを、
しっかりと伝えていきたいと思います。

さて、君たちは小学校を卒業して、今日から中学生です。
私は、中学生である君たちは大人への入り口に立っていると思っています。
アメリカでは、13歳からはベビーシッターなどの仕事をしはじめ
将来のことを考え、社会のことを学び始める年齢とされていきます。
君たちも、中学生になった今だからこそ
これから先のこと、将来のことを少しずつ考えていって欲しいと思います。

そして、今日は、自立 貢献、この2つの言葉を覚えて欲しいと思います。

自立貢献

自分の力で立つ、人の役に立つ、ということです。
もう少し言い方を変えると、自分には厳しく人には優しく、ということかもしれません。

先ほど、私は、会社の社長だった時の話をしました。
これから先、君たちが大人の仲間入りをした時にも、
この2つの言葉のもつ心構えはとても大事なことだと思っています。

そして、和田中学校の学校目標も、この 自立 貢献です。
社会に貢献するためには、まず、自立をしていないとなりません。
自立するためには、独りよがりにならずに人に貢献しなくてはならないのです。

君たちは、大人の入り口に立った今だからこそ、
厳しい自己を確立し、他人を大切に思う姿勢を身につけていって欲しいと思います。
 
 
保護者の皆様、本日は、ご入学おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。
ここにいる新入生が、まずます輝き、もっともっとたくましく成長していけるように、
本校職員一丸となって教育活動に邁進する所存です。
今後とも、よろしくお願いいたします。

ご来賓の皆様、本日は、ご多忙のところご臨席を賜り誠にありがとうごいます。
和田中学校は、新入生147名を加え、2年生103名3年生161名 合計411名となりました。
この411名の生徒と教職員が力をあわせ、素晴らしい中学校を創り上げていきたいと思います。
今後とも、ご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

最後に。新入生のみなさん、後ろを向いてください。
みなさんの中央に見えるのが3年生です。2年後には、あんな先輩になれるように頑張ろう!
その両側に見えるのが2年生です。1年後には、あんな先輩になれるように頑張ろう!
さぁ、今日から、一日、一日を大切にし、
大人への階段を一歩一歩、しっかりと登って行こう!

以上、私の式辞とさせていただきます。
 
 
平成21年4月7日 杉並区立和田中学校 
校長 代田昭久


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