【保護者会にて(2)】家庭での生活習慣の徹底をお願いします。


昨年度は「よのなか科NEXT」の授業を
1、2年生には年間10回、3年生には年間22回行いました。
3月に行った学年の最後の授業では、
「よのなか科NEXTで学んだこと」というテーマで、
生徒全員に作文を書いてもらいました。
保護者のみなさんに、今日はその中からいくつかご紹介させていただきます。

まず、一人目の作文です。

「私が印象に残っているのは、『自己の能力を伸ばす』というテーマで行われた
陰山英男先生がゲストとして来た授業です。
なぜならば、実際に教えてもらったことをやってみたら、成果が上がったからです。
この授業は、学力向上のために必要なことは何か、というものでした。
必要なことはすごく簡単で『早く寝ること』『早く起きること』『朝ごはんを食べること』
この3つを守るだけで学力が向上するというものでした。
私もこれをやってみたら、授業を聞いただけでその内容が頭に入り
テストの成績が上がりました。
今回は、学期末の「社会」の点数が、とても楽しみです。
前より上がっていればいいと思います。
これからもこの習慣を続けていきたいと思います。」

次の作文です。

「私は、11月14日に行われた『自己の能力を伸ばす』という
陰山先生が来た授業が一番心に残りました。
なぜならば、私は高校に行くまでに成績を少しでも上げたいと思っているからです。
この授業では、『学力は一年でのびる!』と言われ、少し驚きました。
しかも、そのために必要なことは、
『早寝』『早起き』『朝ごはん』の基本的生活習慣だと聞いて、
ますます驚きました。
でも、陰山先生がいろいろなデータを見せてくれながら話していたので、
今回のテストでそのことを試してみました。
そして、テストを受けると文字がスラスラと書けました。
私たちの学年が最後のゆとり教育の学年だそうです。
そのゆとり教育を前向きにとらえ、しっかりと過ごしていきたいと思います。」

実は、陰山先生を招いた授業は、7校時目で行い
しかも少々難しい内容でもあったので
何人かの生徒はコックリ、コックリと居眠りしていました。
なんだか難しいことを言っているな、と
右から左へ聞き流している生徒もいたと思います。
ただ、今の作文に書いた生徒のように、
そうなのかなと思っても素直に実践してみる、
そして、成功体験を通してさらなる意欲が湧く、
そういう生徒がたくさんいるのも事実です。

学力向上のためにはどんな力が必要なのだろうとよく考えますが、
素直に人のことを聞くことができる姿勢や、
なんでも実践してみる心構えが
とても大切なのかもしれないと思っています。

最後に、もう一人の作文です。途中から読みます。
 
 
「陰山先生は、早寝、早起き、朝ごはんが大事だと言っていた。
私はいつも朝昼夕ときちんと三食食べているので問題ない。
が、早寝だけは、どうして頭にいいのか正直わからない。
学校の先生や親は、もっと勉強しろ、遅くまで勉強するのだよ、という。
しかし、こういう話題になると、とたんに早く寝ろと言ってくる。
結局のところどっちなのか?先生も親も答えを統一して欲しい。」

なんだか怒りすら感じられる文章ですね。
「しっかり勉強する」ことと「早く寝ること」は
二律背反なことすなわち相互に両立しないこと、ではないのですから、
「しっかり勉強する」そしてテレビをみずに「早く寝ること」と、
もう少し丁寧に教えてあげたほうがよさそうです。

ということで、私も反省をし、
改めて学校の先生方には、
今年度に学校基本方針のひとつとして「早寝、早起き、朝ごはん」の指導と
それを実現するための「テレビ、ゲーム、ネットの視聴時間1.5時間以内」
の周知徹底をお願いしました。

そして、先生と親の答えを統一するために、
みなさま保護者にも、再三お願いしていることではありますが、
「早寝、早起き、朝ごはん」と「テレビ、ゲーム、ネットの視聴時間1.5時間以内」
の基本的生活習慣の徹底をお願いいたします。

本年度もよろしくお願いいたします。


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