【朝礼にて】運動会に向けて


おはようございます。
いよいよ今週の土曜日は、59回目を迎える和田中学校の運動会です。
天気もよくなりそうなので、みんなで楽しい運動会を創り上げましょう。

さて、早速ですが君たちに質問です。
「どうして、運動会を行うのでしょうか?」考えてみてください。
(生徒会のK君が「協力し合い団結するために行うのだと思います」と答える)
 
 
そうですね。もちろん、私の質問に正解があるわけではありませんが、
多くの人がが納得する答えだと思います。
さらに全校の前ですぐに答えられて、さすがですね。

そもそも運動会はいつ頃から始まったのか考えてみます。
運動会は、ベースボールやサッカーが初めて外国から伝えられたころと同じ頃、
すなわち、今から約120年前の明治時代に始まりました。
そのころの政府の文部大臣が、学校に対して
「集団訓練のために運動会を開きなさい」という命令を出したのです。

ところが、当時の日本には「学校制度」ができたばかりで、
「運動会を開きなさい」といっても現在のような運動場が整備されておらず
やむをえず、お寺や神社の境内で行うことにしました。
ただ、その境内を借りるためには、氏子(うじこ)や檀家(だんか)といった
地域の有力者の許可が必要でした。
そこで、彼らにも一緒に参加してもらいみんなで運動会を行うことにしました。
運動会に「パン食い競争」や「玉入れ」といった、
全員が参加しやすい競技があるのはこのためです。
「綱引き」についても、神社で行う一年を占う神様に関する祭りごとが
次第に運動会競技の種目に定着していったと言われています。
また、お弁当を作って持ってくるという習慣も、
運動会の会場が家から遠いということもあって、このころから始まったそうです。

こんな経緯を経て、運動会が日本全国で広く行われるようになりました。
現在、私たちが行っている運動会のような、
オリンピック競技にもない種目がたくさんあり、その種目が盛り上がる大会は、
世界中のなかでも日本だけだそうです。

さて、再び質問です。「どうして、運動会を行うのでしょうか?」
あくまでも私の考えですが、
私は運動会を通じてそれぞれの「絆」を深くしてほしいと思います。
クラスメイトひとりひとりとの絆、
ABCDE学年のクラスとの絆、
1年2年3年学校としての絆、
そして地域や保護者のみなさんとの絆
そんな絆が、今回の運動によって深められればいいと思っています。

みなさんには、
「どうしたら、絆を深められる運動会ができるか?」
6日の運動会までに、ぜひ、考えてもらいたいと思います。

以上です。


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