みんなの意見が、全国に広がっています。


 今年の4月から、
みなさんの教室には毎朝、新聞が配られています。
そして、火曜日の7校時の総合学習の時間に
「新聞を読む」授業を行っています。
これは、君たちが普段からよのなかの出来事に興味をもち、
いま勉強している様々な知識をそれらの出来事と結びつけ、
社会のことを少しずつ理解していって欲しいからです。

 11月の1、2年生の「新聞を読む」授業では、
自分が気になった記事に対して自分の意見を書き、
新聞社に投書をしました。
11月30日を皮切りに、
みんなの意見が各新聞の紙面で取り上げられ、
若者の意見として、日本全国に広がっています。
 
 
掲載された意見を改めて読んでみると
それぞれに鋭い指摘がされていて
正直、唸(うな)っています。
特に、私が見落としていたような記事に対して
自分の感性を敏感に働かせて
取り上げているのはさすがです。

今日は、掲載された投稿記事を改めてご紹介します。
君たちが将来自立し貢献していかなくてはならない社会への理解を、
これからも深めていってください。

▼毎日新聞【みんなの広場】に掲載された、石井さんの意見

「高齢者に不利な医療制度 やめて」
 後期高齢者医療制度の廃止は、民主党の公約です。私はこの制度について書いた記事を読んで初めて知りました。そして、読んだ直後から私も本当にどうなるんだろうなと思いました。
 私は高齢者全体にかかる医療費がどんなに高くても、高齢者にとって不利な制度は定めてはいけないと思います。なぜなら高齢者の方たちは今まで日本のために働いてくれていたのだから、これからは私たちが頑張って高齢者の方たちを楽にさせてあげなくてはならないのです。
 でも、今は75歳以上の高齢者の数がふえてきているから、そう簡単なことではないと思います。でも私たちがその分頑張っていけば、少しでも高齢者の方に楽とまではいかないかもしれないけれど、楽しい、苦しくない生活を送ってもらうことができると思います。そうやって、みんなが協力していけば、平和で楽しい暮らしが日本全体に広がっていくのではないかなあと思います。
 後期高齢者医療制度を廃止してからどんな医療制度になるか分からないが、国民のことをきちんと考えて決めてほしいです。
 
 
▼産経新聞【談話室】に掲載された、服部さんの意見

「ウーフの記事で農業に興味」
 有機農場で働くかわりに、食事と宿泊場所を提供してもらう農業体験制度「WWOOF」(ウーフ)が日本でも広がっているという記事を読んだ。
 このイギリス生まれの制度を体験できる農場は、今では北海道から沖縄まで全国に350か所もあるという。体験できる内容もさまざまで、食の安全に興味のある消費者と、人手を必要とする有機農業者が交流できることは、お互いにメリットがあると思う。
 
 
▼東京新聞【若者の声】に掲載された、森さんの意見

「日本語学校無償に賛成」
 中央アジア、ウズベキスタンの地方都市リシタンに無償の日本語学校あると初めて聞きました。そして、とてもうれしくなりました。
 外国で日本語を無償で教え、いろいろな国で日本語を話せる人が増えていったら、日本の訪問者が増えるのではないかと思います。また、私たちが外国へ行った時も、街で「こんにちは」「ありがとう」などと声をかけてくれる人が増えると思う。
 私は、日本の未来を明るくしたい。だから、外国で日本語の授業を無償で行うことに賛成です。今の日本をもっともっと良い国にするために、みんなの大好きな国にするための、第一歩になると思います。

▼読売新聞【気流】に掲載された、立川君の意見

「学級委員長は必要」
 鳥取県の小学校で、長い間いなかった「学級委員長」が復活したことを新聞で知りました。僕はとてもよいことだと思いました。むしろ、なぜなかったのか疑問に思います。

 「人気投票に陥りがち」などの理由から、置かない小学校が増えたそうです。でも、僕は置いた方が、皆の意見がまとまり、学校をよりよくすることができると思います。リーダーシップを教えることもできます。いないと、自分勝手なことを言う人が増えて混乱が起きると思うのです。


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カテゴリー: 校長室コラム