【始業式にて】吉本興業の隠された秘密。


おはようございます。

今日から、いよいよ平成22年度が始まりました。

新しい先生方や新しいクラスメイトと
新しいスタートを切ります。
昨年度よりも、
より進化したクラス
より団結した学年
より素晴らしい学校を
みんなで創っていきましょう。

さて、みんなは「吉本興業」という会社名を聞いたことがあると思います。
明石家さんまさんや島田紳助さん、
ロンドンブーツ1号2号
岡村隆史さんや矢部っちのナインティナイン
南海キャンディーズ
森三中などなど、
みんな吉本興業所属のタレントさんです。

吉本興業は日本の中でもっとも有名な芸能タレント事務所の一つです。

2カ月ほど前に3年生で行った「よのなか科NEXT」の授業に
その吉本興業の元お笑いタレントで、
現在は会社の経営をしている殿村政明さんを
ゲスト講師としてお招きしました。
その時に、ある3年生が、
「なんで吉本興業のお笑い芸人やタレントの多くが、
厳しい芸能界を生き残り、輝いていられるのですか?」
と質問しました。
そうすると、殿村さんは、こんなふうに答えました。

「実は、吉本興業に入ったとしても、
お笑いのネタやコツは、ほとんど教えてもらえないんだよ。
芸能界で生き残っていくために一番大事なことは、
しっかりと挨拶をする、相手への気配りを忘れない、ということで、
吉本興業に入ったらそういったことを徹底的に叩き込まれるんだよ」。

そして、殿村さんは、
挨拶は、先輩よりも必ず先に大きな声ですることや
先輩がのどが渇いていそうだ思ったら、
ペットボトルをどんな位置に差し出したら飲みやすいか
そこまで考えてペットボトルを差し出すとか、
おしぼりを出すときも、自分の手の脂がつかないように
こうやって(身振り)しぼって差し出すことが大事なのか、
吉本興業のいろいろな独自ルールを
具体的に話してくださいました。

そんな吉本興業の独自のルールが徹底しているからこそ、
芸能界で生き残っていけるのだと
教えていただきました。

私たちは、普段はテレビの画面だけしか見ていないので
芸能人が一人で演じているところだけしか見ていませんが、
実際にはテレビに映らないところで
番組プロデューサーやシナリオライター
照明さん、音声さん、カメラマン、メイクさんなどなど
100名を超えるスタッフが、番組制作に関わっています。
タレント一人で仕事をしているのではなく、
実は100名を超えるチームで仕事をしているのです。

そんな中で、そのチームが機能していくためには、
タレントとして「お笑い」が面白いことももちろん大事ですが、
もっと大事なことは、チームとしてうまくまとまっていくための
あいさつや礼儀、気配りが大事なのです。

とても面白いのに、いつの間にか消えてしまうタレントもいる一方で、
あんまり面白くないのに、いつまでも生き残っているタレント
みなさんも、思い浮かぶと思います。
その違いは、実はテレビの映らないところでチーム全体のことを考え、
あいさつや礼儀、気配りができるかどうかにかかっているのだそうです。

これからの新学期を迎えるにあたって、
こんな吉本興業の独自のルールを
より進化したクラス
より団結した学年
より素晴らしい学校づくりの
参考にしてみてください。

今日は以上です。


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