【朝礼にて】時には”食”と”農業”について考える


おはようございます。

先月行われた「よのなか科NEXT」全校授業の中で
川島隆太教授が
「しっかりとした食事をとることは、
君たちの脳に大きな影響を与え、
ただ単に学力が向上するというだけでなく
幸せな人生を送れるかがとうかにも大きく関わってくる」
とおっしゃっていましたね。

1日3回、普段は何気なく食べている食事ですが、
時には”食べること”、
そして”農業”について考えてみることが
大事だと思います。

みなさんの中には知っている人も多いかと思いますが
「日本は先進国でも最も食料を輸入している国」
です。
日本が自給している食料の割合は約4割。
つまり、約6割の食料は海外から輸入しています。
ちなみに、和田中では国内の食材ばかり使った
「国産食材の日」が1月一回もうけられています。

また、ある調査によると、
「日本は世界でもっとも食物を捨てている国」
だそうです。
日本人が残している残菜の量は、
発展途上国への食料援助量の約2倍に相当します。
ちなみに、和田中での残菜の量は
栄養士の石田先生が毎日チェックをしていて
少ない時は10%以下ですが、
おおよそ15%くらいの残菜がでています。

日本は、”食”に関して様々な課題を抱えているのですね。

そんな状況の中で、今注目されているのが
消費者が「フード・マイレージ(food mileage)」を意識した
食材の買い方をしよう、という動きです。
「フード・マイレージ」とは、
生産された食材が消費者の食卓に届くまでに
どのくらい「旅」をしてきたか、ということです。
「フード・マイレージ」が大きくなればなるほど、
食材が食卓に届くまでに「長い旅」をしてきたということで
それは、輸送のために二酸化炭素などが多く排出され
環境にとっては悪い食材であることを意味します。
したがって、ここ最近は
『できればより近くの産地の農産物を食べよう』
という意識が盛んになってきました。

先ほど私は、
「日本は先進国でも最も食料を輸入している国」で、
「日本は世界でもっとも食物を捨てている国」
である、と言いました。
つまり、
日本は海外から「フード・マイレージ」の高い食材を輸入し、
その食材の多くを残菜として捨ててしまっているのです。

さて、来週は、3年生は2泊3日の修学旅行です。
長野県白馬村で田植えをはじめとする農業体験をします。
“食の始まり”となる農業に目を向けてみる
とてもいい機会だと思います。
また、1、2年生は校外学習で飯盒炊爨を行います。
2年生は自分たちで食材から買い物をしますね
どこの産地の食材か、ぜひ意識して買ってみてください。

この機会に、ちょっとだけ立ち止まり
“食”と”農業”について考えてみましょう。

今日は、以上です。


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