【朝礼にて】なぜ、職場体験をするの?


おはようございます。

先週、2年生のみなさんは5日間の職場体験をしてきました。
ご苦労さまでした。
それぞれの体験先では、普段の学校では学べない
たくさんの貴重な経験ができたことと思います。

さて、今日は「中学生がなぜ職場体験をするのか?」
ということについてみんなで考えてみたいと思います。

「社会に出て働く」ということは、
みんなにとってまだ随分と先のことのように思えるかもしれません。
「ずっと子どものままでいたい」
そう思っている人もいると思います。
では、中学生の時に職場体験をして
なぜ、仕事について考える必要があるのでしょうか?

先週、私が2年生の職場体験の様子を観ている中で
インターネットのセキュリティーの会社で職場体験をしている
一人の生徒の様子が目に留まりました。

彼は、普段はあまり自分から
発言したり、行動したりする感じではないのに、
その時はパソコンやネットのことについて積極的に質問し、
与えられた課題にイキイキと取り組んでいたのです。

その会社の人に彼の様子を伺うと
パソコンのことに留まらず、
社員も知らないようなコンピューター言語のことも知っていて、
「将来は必ず入社して欲しい人材だ」
と言ってくれました。
私は学校では見れない彼の別の一面を知ることができて
とてもうれしかったです。
そして、パソコンやコンピューターへの関心を深め、
その知識をもっともっと伸ばしていって欲しいと思いました。

2年生のみんなは職場体験をしてみると、
仕事の中に案外面白いことを発見をしたと思います。
また、働いている大人が予想以上に輝いている
と感じたのではないでしょうか?

「働く」ということは、
単にお金を稼ぐ手段ではありません。
「働く」ということを通じて、
仲間や友人、社会との信頼関係を築くことができ、
そして何より、
自分自身への誇りや、
生きている充実感を得ることができるのです。

さて、最初の質問です。

「中学生がなぜ職場体験をするのでしょうか?」

私は、君たちが将来仕事に就くのであれば、
できれば、自分の興味のある、
もしくは、自分に向いていると思える仕事に
就いて欲しいと思っています。

ただ、そういった自分に向いている仕事は
「探せば見つかる」
というものではないと思っています。
いろいろな経験、勉強をしていくなかで、
たまたま『出会う』ものだと思います。

だから、社会にでるて仕事に就くまで、
十分な時間と余裕のある今から、
いろいろな体験やさまざまな挑戦をして
自分の興味のあること、
好奇心が刺激されるものを見つけて行って下さい。

『これはいったいなんだろう?』
『これはどうして起こったのだろう?』
日々の勉強の中でそんなふうに感じることが、
実は働くことへの入り口であり、
自分の興味のある仕事や職業へと
つながっていくのだと思います。

ぜひ、みんな一人一人の
『好奇心』を大切にし、
育てていって欲しいと思います。

以上です。


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