【始業式にて】念ずれば花ひらく


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

さてこの正月、
私もみんなに負けないように書き初めをしました。

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これは、坂村真民(さかむらしんみん)という詩人の
詩の冒頭の一節です。

念ずれば、花ひらく

苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつひらいていった

私がこの詩が素敵だな、と思うのは、
自分の願いごとの実現を、
“ひとつひとつ、ふしぎと花がひらいていった”
とやさしく表現していることころです。

心を込めて水や肥料を施し、
優しさやいたわりの気持ちを持って育てることで
一粒の種は、やがてきれいな花を咲かせます。
夢や願いごとは、
他人への愛しみの気持ちを大切にし続けることで
自然と叶っていくものだよ、
と教えられているような気がします。

また、念という文字は、
「今」と「心」という文字から成り立っています。
大切なのは、「これから」の未来やでも、
「かつて」の過去のことではなく、
一瞬一瞬、一呼吸、一呼吸の「今」の気持ち。
たとえ、挫折しそうになっても、
いつも思い続け、「いま」を大切にすることが、
夢の実現に近づくことになるのですね。

2011年、新学期が始まりました。
一人ひとり、新しい目標を立てたことと思います。
特に3年生のみんなには、
高校への合格という大きな目標がありますね。

目標に向かう道のりで、
苦しい時には
「念ずれば花ひらく」
という言葉を口にしてみてください。

みんなの願いごとの種が大切に育ち、
素敵な花がいっぱい咲く、
そんな一年になるといいな、と思っています。


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