スキー移動教室を終えて


スキー移動教室の最終日は、
悪天候のため最寄りのリフトが2台とも止まってしまいました。
年に1度か2度あるかないかの出来事だそうです。
そこで、全員で隣のリフトまでひとつ山を越えていくことになり
もちろん、悲鳴をあげている人は何人かいましたが、
ほとんどの人が、「よし」といった気合いを見せて
猛吹雪の中、スキー板を担いで山を登りはじめました。

雪中行軍1

決して遭難するような危険はありませんでしたが
八甲田山の雪中行軍を思わせるような
そんな、吹雪のなかの行進でした。

その後、リフトの動かない奥ダボスのゲレンデは
和田中生が貸し切り状態になり、
スキー板を担いで登っては、滑り下りるという、
まさに「タフな」しめくくりとなりました。

のぼる3

その様子を見ていて、
「たくましいなぁ」と思いました。
ゲームに没頭するひ弱な現代っ子の姿はなく、
自然の猛威にも、めげず、ひるまず
たくましい足取りで雪山をのぼって姿は、
「たのもしさ」すら、感じました。

また、
毎晩午後8時40分から開かれる、委員長会議、班長会議。
そこでは、君たちの中に、確かなリーダーシップを感じました。
140人の仲間が一つ屋根の下で共同生活をする中で
どうしたら、うまく生活ができるのか。
お互いに我慢するところは我慢する。
自分のことは、自分でしっかりやろうと心がける。
他の人の立場になって考える。
そういった姿勢や言葉が、随所に見られ
「たのもしくなってきた」と感じました。

だだ、和田中を背負っていく最上級生になるには、
まだ、直していかなくてはならないところもありました。

たとえば、誰かがみんなの前で話している時、
全員がしっかりと静かに聞くことができましたか?
社会の中で生きていくには、人の話をしっかりと聞く、
もし、となりの人が聞いていなかかったら注意をする、
そんなことが必要です。
話している人に対して、耳を傾けることも
その人への「やさしさ」だと思います。

3年生になるまで、あと1か月と半月。
まだまだできていないことを
日々訓練をし、しっかりと身につけて、
もっとたくましい、
最高の最上級生になっていって欲しいと思います。

3泊4日、スキー移動教室、
お疲れさまでした。


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