始業式の講話が終わって、
「さすがは、和田中生。
2学期早々から、しっかりと私の話をよく聞いてくれたな。」
と少々満足しながら校長室に戻ろうと歩いていると
3年生の女子が、ニコニコしながら近づいて来て、
「校長先生、今日の話、日経新聞に載っていましたね」
と。
『えっつ!』
(おそるべし、和田中生・・・・)
確かに、日経新聞の「春秋」の欄に掲載されていた、
菅直人首相とスティーブ・ジョブズを対比した
男の引き際についての記事が「ネタもと」ではありましたが、
まさか、夏休み中に、
日経新聞を読んでいる中学生なんていないだろう、
また、その記事をネタにして話しているとは気がつかないだろう、
と思っていました。
『毎日、日経新聞読んでいるの?』
と聞くと
「家では、日経新聞をとっているのですが、
あの記事は、お父さんが”読んでおきなさい”
と渡してくれたので記憶に残っているのです」
『へぇ~、いいお父さんだね』
中学生である今、この時から
「よのなか」のことに、興味と関心をもち、
自分なりの意見を育んでいく。
よのなか科の授業では、繰り返し言っていますが、
家でも、こんな会話や、やりとりが行われるなんて
とっても素晴らしいし、大事なことだと思います。
この夏休みには、
和田中生10名の投書が
朝日、毎日、読売などの新聞に掲載されました。
掲載された意見文は掲示版に貼ってあるので、
同じ仲間がどんなことに関心をもち、
どんな意見を発信しているのか、
ぜひ読んでみてください。
「よのなか」のことに、関心が出てくると
「よのなか」は、もっと、もっと
面白いものになるはずです。