【学芸発表会】団結力の結晶①


学芸発表会、みんな、お疲れさまでした。

金賞を取ったクラスは、おめでとう。
獲れなかったクラスは、残念。
でも、夏休み明けから約2ヶ月、
クラスの仲間とずっと練習してきた
ここまでの道のりやプロセスは、
お互いに認めあい、讃(たた)えあおう。

人生の中には、思うような結果が出せない時もあります。
でも、その中でも、結果に至るまでに
何ものにも代えがたい果実を手に入れているはずです。
今回も、そのことを忘れないで欲しいと思います。

三月十一日に発生した地震と津波は、
私たち日本人から多くの命を一瞬にして奪っていきました。
しかし私たちは、その多くの犠牲の中から
何か大切なものを学んでいくこともできるはずです。

そのうちの一つが
「今」というこの瞬間、
今という時間の大切さではないでしょうか?

私たちが生きているこの時間は、
震災で突然、命と未来を奪われた人々が
生きたくても生きることのできなかった時間です。
また、同じ中学生でありながら、両親を亡くし、
絶望から立ち直ろうとしている、今という時間であり、
同じ中学生でありながら、校舎や楽器が流され、
音楽をしたくてもできない、今という時間なのです。

その時間を、私たちはどう生きるのか。

今年の学芸発表会の3年生の課題曲「いま」は、
大震災後の和田中生の気持ちや言葉を紡ぎ、
歌にした、オリジナル曲でした。

その3年生の「いま」の歌声は、
本当に素晴らしく、感動的でした。

つらいことや、悲しいことがあっても
それを受け止め、盛り越えていく。
どんな時でも、今を精一杯生きるという
強い意志を感じさせてくれました。

今日のこの感動を
ここ杉並公会堂にいる1000名以上の
和田中に関りのある人たちと共有することは、
もう二度と味わうことのできない瞬間なのです。

(続く)


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