【学芸発表会】団結力の結晶②


そんなおり、
学芸発表会当日の29日朝日新聞朝刊に
(今年度に入ってすでに15人目ですが)
3年生の高木さんの投書が掲載されていました。

その内容を紹介します。

大震災後、学校の先生に
「当たり前のことに感謝して日々を過ごしなさい」
と言われました。しかし私には、
「当たり前」に感謝するという感覚がわかりませんでした。
なぜなら私の周りには、家族も友だちもいて、
食べ物もあって、震災前と変わりないからです。

そんなとき、4月12日の本紙朝刊で、
津波で母と祖母らを亡くした女の子が自宅跡に立ち、
海に向かって追悼のトランペットを吹いたあとの
写真を見ました。私に近い年齢の人で、
涙をふきながらトランペットを抱きしめていました。

私もトランペットを吹いています。
けれど、私には練習する場所も
演奏を聴きに来てくれる家族もいます。
しかし、あの記事を読んで、
もしすべてを失ったらと考えて怖くなりました。

そして、私は知りました。
当たり前が当たり前でなくなる瞬間は
いつでも起こりうるのだと。

勉強や友人関係で悩むこと。
好きなことが精一杯できること。
これらすべての「当たり前」に感謝して
生きていこうと思いました。」

(続く)


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