農業体験も、いよいよ最終日。
塩沢石内地区で宿泊している農家の生徒たちは、
「関興寺」で座禅をすることになりました。
集合時間は、朝の4時45分。ちょうど日の出の時刻です。
臨済宗円覚寺派の由緒あるお寺です。
まずは、お坊さんから説教を受けます。
次に「般若心経」をみんなで唱えます。
座禅を組みます。ほとんどの生徒が生まれて初めて。
両手の親指先端を合わせ、目は半開きにして1.5メートルくらい先を見ます。
呼吸は複式呼吸で。
体中の空気を全部出すようにを吐いた後、静かに息を吸います。
水の音、鳥のさえずりを、聞きながら、次第に無の境地に。
10分間の座禅を、2回行いました。
座禅の最中は、警策(きょうさく)という棒で、全員がたたかれました。
「がんばれよ」という励ましだそうですが、それにしては、結構いい音がしました。
「もっと、もっと、がんばりなさい!」ということでしょうか?
約1時間程でしたが、何か心が洗われたとような気分になりました。
とてもいい経験になりました。
そのあとは、また各農家に分かれて、最後のお仕事をしました。
そして、午後には「八色の森公園」で閉校式を行いました。
小原元久副市長から、ごあいさつをいただきました。
最後に想いをこめて、「ふるさと」を歌いしました。
生徒にとって、もうひとつの「ふるさと」になることと思います。
そして、お別れです。
3日間、ありがとうございました。
和田中学校の南魚沼市での農業体験は、3年ぶりになります。
(ここ2年は、長野県白馬村でした)
農家の方々と久しぶりにお話をさせていただくと、
3年前に来た生徒との交流が今だに続いているとのこと。
中には顔を見せにくる生徒もいる、という話を聞き、
この一期一会が、本当にありがたいなと思います。
都会に住んでいると「ふるさと」がない子どもも大勢います。
そんな中、和田中生にはもうひとつの「ふるさと」ができました。
これからも、この絆を深めていきたいものです。
生徒は、この3日間で、都会の生活では味わえない、
料理や、自然、人々の温もりを感じることができたと思います。
この地で感じたこと、貴重な出会いを、大切に胸にしまい
新しいこれからの生活の励みにして欲しいと思います。
南魚沼市のお母さん、お父さん、ありがとうございました。