駅伝大会男子準優勝


駅伝立川1

十二月十一日(日)快晴。
第12回を迎えた杉並区中学校対抗駅伝大会が、
和田堀公園をスタート、ゴールとした一周
10.5キロのコースで開催された。
 和田中学校では、九月の中旬から3年生を
中心に自主練習が開始され、十一月からは、
希望者による「駅伝チーム」を結成。今年は
昨年を上回る約30名選手が集まって練習を
開始した。
 結果は、男子が初の第二位を獲得。女子は
残念ながら第十一位という結果に終わったが、
3年前から発足した和田中駅伝チームは、
チームとして確実に進化を遂げている。
 今年は同窓会からスカイブルーの駅伝ユニ
フォームが寄贈され、杉並の街並みを和田中
の青い稲妻が走りぬけた。
 
 
駅伝11211
『友情の銀メダル』

右手のこぶしを高々と突き上げ、
アンカーの選手がゴールした時、
思わず涙があふれてきました。

9月から約3カ月の間、
朝と放課後の練習を繰り返してきた
みんなの地道な努力が実って、
とっても嬉しかったのです。

しかし、
その後もっと嬉しい瞬間が訪れました。
それは、駅伝チームのみんなが
涙で顔を濡らしながら、
満面の笑みでお互いの健闘をたたえ合い、
仲良く記念撮影をしていた瞬間でした。

選手も、選手として走れなかった人も、
準優勝した男子も、結果がでなかった女子も、
信頼できるひとつの仲間になっている姿を見て、
感激し、もらい泣きをしてしました。
 
 
私たちの人生は、費やした努力の分だけ、
価値があるものになっていきます。
しかし努力の結果は、
いつも約束されるわけではありません。
時には成果として表れないことだってあります。
ただお互いに励まし合い、
切磋琢磨しあった仲間との友情は、
確実に手に入れることができるのです。

今年の駅伝チームはそんなことを教えてくれました。
 
 
さて、話はここで終わりません。

準優勝の男子の銀メダルは
全員に渡されたのではなく、
残念ながらメダルを手にすることができなかった
補欠選手は十名以上いました。

その中に、朝練習には一度も遅刻せず、
ただひたすらにみんなを励まし、
黙々と走り続けていた三年生がいました。

その彼に、ひとりの選手から
銀メダルが手渡されたというのです。

「お前がみんなを支えてきたのだから、
お前には俺のメダルを受け取って欲しい」

という友情の言葉を添えて。

私は、駅伝チームの君たちのことを
和田中の誇りに思います。

みんなご苦労さま。
そして、ありがとう。

校長 代田昭久


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