【朝礼にて】「言葉で伝える大切さ」


おはようございます。
さて、今日は「言葉で伝える大切さ」について考えてみたいと思います。

ところで、みんなは和田中のホームページを見たことがあるかと思います。
このホームページには、
一か月にすると、おおよそ7,000人から8,000人くらいの人が訪れ
一人平均4ページから5ページが読まれています。
これは、「アクセスの解析」という作業をするとすぐに分かります。
ただ、そのアクセス解析をしても、その7,000人から8,000人くらいの人たちが、
どんな人たちで、また、どんな気持ちで読んでいるのかはわかりません。

私も、ほぼ1週間に一度のペースで、
このホームページの「校長室のコラム」に意見や感想を載せています。
みんなの中には、
「昨日の校長室のコラムは、とても勉強になりました。」
と声をかけてくれる人がいて
自分の書いたことをこんなふうに感じてくれたのか、
ということがわかり、とてもうれしい瞬間です。
しかし、和田中生”以外”の人たちが、
どんな風に感じているのかはわかりません。

私は、ホームページやそれを支えるインターネットというものは
凄く便利なものだと考えています。
パソコンや携帯が一台あって、文字を打ち込めば
一瞬にして、多くの人たちに自分の考えを伝えることができるからです。
ただその一方で、誰が読んでいるのか分からないという
不安に襲われることもあります。
 
 
両刃の剣(もろはのつるぎ)、という言葉があります。
両辺に刃のついた剣は、
相手を切ろうとして振り上げると自分をも傷つける恐れのあることから
大きな効果や良い結果をもたらす可能性をもつ反面、
大きな危険性をもあわせもつことのたとえです。

インターネットやホームページも、
まさに、「両刃の剣(もろはのつるぎ)」です。

世界中の多くの人たちに、瞬時に情報を発信するときは、
もの凄い力を発揮しますが
その反面、読んだ人が、
耐えられないような悲しさや苦しさに襲われることを考えることもなく、
いとも簡単に、文字の暴力をふるうことができます。

たとえば、目の前にいたら、とても言えないような誹謗や中傷、悪口も
簡単にメールで文字を打ち込むことで、
自分とは関係のない、まるで他人ごとのように行うことができます。
それを読んだ相手が、どんな気持ちになるかも分からずに、
また、それを多くの人が読んでいることも意識することなく、
そして、それが犯罪であること意識することもなく、
簡単にできるのです。

怖いですよね。

インターネットは、その便利さ故に、
みんなの心や生き方までも変えてしまう危険性があります。
インターネットの恐ろしさを忘れないでください。
そして、この「両刃の剣(もろはのつるぎ)」を
うまく使いこなせるようになってください。

相手に自分の気持ち伝える時には、
「言葉で伝えることの大切さ」を
ぜひ、忘れないでいて欲しいと思います。

以上です。

※保護者のみなさまへ
和田中学校では、生徒が安心して学習に専念できる環境を作り出すために、携帯電話を学校に持ちこむことは一切禁止しております。また、犯罪となるようなサイトへの書き込みの調査を外部専門機関と協力しながら実施し、携帯電話等での情報発信のマナーやルールなどの指導も随時行っております。
ただ、保護者の皆様やご家庭でのご協力をいただかないと、生徒たちを「ネット上のいじめ」や「有害情報」などから守り続けることはできません。ご家庭でのインターネットや携帯電話等の利用の実態を把握し、接続規制やフィルタリングの利用について、家庭でのルールづくりを今一度徹底していただきたいと思います。生徒たちが安心して学べる環境作りへのご協力をよろしくお願いいたします。


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カテゴリー: 校長室コラム