【保護者の会・運営委員会にて】よのなか科の報告とお知らせ


次に「よのなか科NEXT」についてお話します。

昨年度から隔週木曜日に、
「新聞を読む」という授業を全クラスで行い、
様々な時事問題に対して、
200文字の意見文を書く練習をしています。

今日は「普天間飛行場の移設」の問題についてでした。
(問題用紙を配布しました)
日本に米軍基地がいくつあって、
在日米軍兵士の何割、何人くらいが沖縄にいて
沖縄にどんな事件が起こってきたのか、
沖縄の受けてきた被害の歴史を学びながら
「和田地区の周辺に米軍が移設されることになったら」
という設問に対して意見文を書いてもらいました。

この授業を一緒に作っている進路企画部の先生方と、
「1年生にはかなり難しいかもしれないけれど、
これだけ今話題になっているのだから考えさせてみよう」
という考えで出題しました。

「地元に米軍がくるのは誰だっていやだ。
でも沖縄の負担を軽減するのなら、しかたないと思う。
ただし、もし米軍がきたら、ぼくは引っ越しする」
和田地区への移設もやむをえないとするが
全体の2割ほどありました。

ほぼ全員が200文字を書ききり、
大人が思いつかないよう感性で自分の意見をまとめます。
一人ひとりの回答を読むたびに、
子どもたちの力はほんとうに凄いなと思います。

中学生になると、社会に対しての自覚や意識が芽生える分、
逆に社会そのものが巨大に見えてしまい、
不安や戸惑いを覚えることが多いと思います。

だからこそ、私は、
今のうちから社会に対する正確な情報を身につけ、
完全な正解を求めるのではなく、
自分なりの考えをもっていくことが大切だと思います。

6月17日(木)の3年生のよのなか科には、
私の元会社の先輩で、
現在、法務副大臣を務めている加藤公一衆議院議員を
ゲスト講師に授業をする予定です。

ご存じの方も多いかと思いますが、
「殺人事件の時効を廃止する」法律が可決され
その数時間後には施行されました。
その施行により、
その日に時効を迎えるはずだった殺人事件に関しても
捜査の継続が決まりました。
この離れ業を行ったのが、
法務副大臣である加藤公一氏です。
今の政局がらみで、加藤氏の参加を100%確約はできませんが、
ぜひ、お時間あるかたは、一緒に授業を受けてみてください。

よろしくお願いいたします。


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