【朝礼にて】スペイン優勝 SIEMPRE COM NOSOTROS


みなさん、おはようございます。

今朝の3時半から、サッカーワールドカップの決勝戦、
スペイン対オランダ戦のTV中継が行われましたが、
その試合を観た!という人はどのくらいいますか?
(30名くらいの生徒の手が挙がる)

その人たちは、
授業中居眠りをしないように気をつけてくださいね。

私も早起きして観戦しましたが、
今日は初優勝を果たしたスペインの話をしたいと思います。

実は、スペイン代表チームには、
仲間が相次いで病気で亡くなるという、
悲しい出来事が続いていたのです。

3年前の2007年8月
プエルタという選手が試合中に心臓発作を起こし、
22歳の若さで息をひきとりました。
チームメイトで同じスペイン代表のラモス選手は
ユニフォームの下のアンダーシャツには、
プエルタ選手がつけていた背番号15と顔写真、
そして、

君といつも一緒にいる

の文字を書き、試合に挑み続けました。
もちろん、今回の決勝戦でも
そのシャツを着て挑んだのです。

また、昨年の2009年8月、
同じスペイン代表として活躍したダニエル・ハルケ選手は
急性の心臓疾患のため、26歳の若さで急死しました。

今日の決勝戦で劇的な決勝ゴールを決めた
イエニスタ選手は、
ゴールを決めるとユニフォームを脱ぎ捨てました。
ユニフォームの下のシャツには、

ダニ・ハルケ 君といつも一緒にいる
DANI HARQUE 
SIEMPRE COM NOSOTROS

の文字がありました。
ユニフォームを脱ぐとイエローカードが出されるのですが、
そうまでしても、一緒に戦ってきた亡きダニエル・ハルケ選手に
自分のメッセージを送りたかったのです。

「私たちは、11人で戦うのではない。
亡くなったプエルタやダニエル・ハルケと一緒に戦うんだ」

決勝戦の試合前、スペインの監督、選手たちは
こう声をかけあったといいます。

そしてスペインチームは仲間の不幸を乗り越え、
結束し、見事に栄冠をつかみました。

「自分はひとりじゃない」
「誰かのためにやれる」
という気持ちになった時、
人は思わぬ力が出せるのかもしれません。

さて、中体連の部活動では、
いよいよ東京都大会が始まります。

杉並区大会を勝ち抜いた
卓球部、剣道部、テニス部のみなさん
ぜひ、自分たちの力を思う存分発揮してください。
そして、戦っているのは君たち一人じゃない、
和田中の仲間やお父さんやお母さん
多くの人たちが応援し、
「君たちといつも一緒にいる」
ことを忘れないでください。

健闘を祈ります。

今日は以上です。


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