全国大会、4回戦。
セットカウント2-2で向えた最終第5セット。
10-8。
最初にマッチポイントを握ったのは、
片岡君の方でした。
「いける。」
一瞬、”ベスト8”が頭をよぎりました。
10-9。
10-10、ジュース。
愛工大付属中、上江洲君が2ポイントを連取。
「弘紀、がんばれ!」
ここからジュースが繰り返されること4回。
14-14。
観ているほうが逃げ出したくなるような
張りつめた緊張感。
大きな体育館も、
この時ばかりは、この試合だけに注目が注がれ、
一球ごとに、大きな声援とため息が交差しました。
14-16、ゲームセット。
残念ながら、片岡君のベスト8進出はなりませんでした。
しかし、会場からは2人のアスリートに
惜しみない大きな拍手が送られました。
この試合の経過。
第1セット (片岡)8-11(上江洲)〇
第2セット 〇(片岡)11-9(上江洲)
第3セット (片岡)8-11(上江洲)〇
第4セット 〇(片岡)11-4(上江洲)
第5セット (片岡)14-16(上江洲)〇
二人の合計獲得得点
片岡 52-51 上江洲
合計得点で上回っていても、
最後の最後の一点が獲れなければ、試合は負け。
「一点の重み」を感じた、凄い試合でした。
試合後、
タオルで汗と一緒に、大粒の涙をぬぐっていた
片岡君の姿が印象的に残りました。
片岡君は、最後の一点を獲得するために、
これまで、気の遠くなるような練習を続けてきたと思います。
そして、これからは「一点の重み」とその大切さを感じながら、
再び、練習を続けるのだろうと思いました。
厳しい地区予選を勝ちぬいてきた選手たちの試合は、
どれも気迫あふれ、
勝敗に関わらず、清々しさを感じました。
そして、私自身もたくさんのことを学び、
感動することができました。
ありがとうございました。
高校、大学、と競技を続けるなかで
今の、この輝きを失わず、
さらに一流のアスリートに成長して欲しいと思います。
応援しています。