【始業式にて】「人生最後の日、と思ってみる」


おはようございます。
今日から、いよいよ二学期がはじまります。
二学期の登校日は、一番長い79日。
一日一日を大切に過ごして欲しいと思います。

さて、この夏休みには、社会で様々な事件がおこりましたが、
みなさんは、どんな事件が気になりましたか?
タレントの島田伸介さんが、
暴力団との交際があったことで芸能界を引退しました。
また、先日は民主党の菅直人首相が退任しました。

引退とか、退任とかでいうと、
アメリカでもっとも有名な会社のうちのひとつで、
その経営者が、この夏、退任を表明しました。

どんな会社の、誰か、分かりますか?
(2年生の男子が大きな声で)
「アップル社のスティーブ・ジョブズ!」
そうですね。

授業でも使っているiPadや
iPod、マッキントッシュなどを生み出した
アップル社の経営者、スティーブ・ジョブズ氏が、
突然引退するというニュースに、多くの人が衝撃を受けました。
体調が思わしくないのが、引退の理由です。

スティーブ・ジョブズ氏のことについては、
2、3年生はよのなか科でも授業をしたと思いますが、
20代の時に会社を創業し、億万長者になったものの
その後は、自分の創った会社なのに解雇され、
そして、もう一度、会社にカムバックして、
潰れかけていたアップル社を復活させた、
ほんとに、凄い経営者です。

そのスティーブ・ジョブズ氏は、
前から、すい臓がんに体をおかされていたのでした。

今から6年ほど前に、
大学生に贈るスピーチで、こんなことを言ったそうです。

「毎日を、人生最後の日だと思って生きてみなさい」

みんなは、まだまだ若いし、
人生最後の日だと思え、というのは
ちょっとピンと来ないかもしれません。

でも、スティーブ・ジョブズ氏が、
ここ数年、「死」を意識し始めていている中で、
数々の新しい製品を生み出してきたことを考えると
「毎日を、人生最後の日だと思って生きてみなさい」
という言葉の意味の深さは、わかると思います。

時間は永遠ではありません。
だれにも平等に与えられ、
そして限りのあるもの。

「今日できることは、明日に延ばさない」
「今日を、悔いのないように全力で生きる」
「毎日の出来事が、和田中生としての最後の出来事」
こんな気持ちで、日々過ごすのはどうでしょうか?

この2学期の毎日、
大切に過ごしてください。

【講話の後・・・・】
始業式が終わって、校長室に戻ろうと歩いていると
3年生の女子が笑いながら近づいて来て
「校長先生、今日の話、日経新聞に載っていましたね」
思わず、びっくり。(続く)


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