【朝礼にて】挑戦をすること


朝礼の前に、
男子剣道部 杉並区春季大会準優勝
女子剣道部 杉並区春季大会準優勝
野球部 杉並区春季大会準優勝
男子卓球部 杉並区春季大会ダブルス準優勝
男子バトミントン部 杉並区春季大会個人戦 第3位
の表彰が行われました。

新しい学年が始まって1か月がたちました。
その中で、
あぁ和田中生らしいなぁ、
やっぱり和田中生は凄いなぁ
と感心したことがあったのでお話します。

先月、全生徒にプリントが配られたので
みんなも知っているかとは思いますが、
杉並区区政80周年を記念して
「中学生小笠原自然体験交流生徒」の募集がありました。

まず、びっくりしたのは、
1年生から3年生まで
なんと16名の応募があったことです。
杉並区の他の学校ではどのくらいか?
他の学校の校長先生に聞いてみると
だいたい他の学校では3~4名
多くても5~6名とかで
1名しかいなかったのでそのまま決まりました、
といった校長先生もいました。

私は16名の応募者の中から
代表者1名を公平に選べるように、
800字の作文の提出と集団面接を行うことにしました。

次にびっくりしたのは、提出された作文そのすべてに
小笠原に対して自分なりに調べたことが
しっかりと書かれていたことです。
小笠原の開拓の歴史のこと
ガラパゴス化している固有種のこと
世界遺産に登録されてからの環境変化のこと
中には、原稿用紙3枚以上書いている人もいました。

さらにびっくりしたのは、
集団面接において
ただ自分が小笠原に行きたいとうのではなく、
和田中や杉並にその体験を広く発信していくことで
他の人のためにも、
社会の環境のためにも貢献したい、
そんな想いを口々に語ってくれました。

「最後に、何か言いたいことがありますか?」
と私が質問すると
「意欲は、誰にもまけません」
そんなことを言う人が何人もいて
応募者のみんなの意欲に圧倒されました。

応募者のみんなは、GWの休み中に
一生懸命本を読んだり、インターネットで調べたりして
作文を書いたのだと思います。
親と想定面接をしたという人もいます。

今回、小笠原の自然体験に行けるのは、たったの1名。
それでは、残りの15名の人の挑戦は無駄だったのでしょうか?

小笠原に行けなかったという事実だけ考えれば、
小笠原に挑戦して、落ちてしまった人と
応募もせずに、落ちてしまった人とは、
違いがないかもしれません。
でも、小笠原に挑戦した人は、
以前になかったいろいろな知識を得て、
集団面接という経験もし、そして、悔しい思いもし
いろいろな経験や体験を積んだと思います。

『何事かを試みて失敗する者と、
何事も試みないで失敗する者との間には、
計り知れない相違がある』

これは、ロイド・ジョーンズ牧師の言葉です。

「どうせ、おれはだめだろう」
と挑戦をしない人。
「あきらめないでやってみる」
と挑戦を続ける人。

長い人生の中では、
二人の間には、大きな違いが出ると思いませんか?

成功するとか失敗するとかを先に考えるのではなく、
挑戦してみること、そのものが重要であり、
たとえ失敗したとしても、その中で
かけがえのない体験をしていることを
忘れないで欲しいと思います。

今回、小笠原に行けなかった人も
その挑戦が無駄だったなどと思わず、
挑戦した自分をほめてあげてください。
そして、その経験と悔しさをと
新たなる挑戦のエネルギーに変えて欲しいと思います。

今日は以上です。


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