知覧特攻平和会館


鹿児島市で講演した後、ひと足伸ばして、知覧(ちらん)特攻平和会館に行って来ました。 そこには、特攻隊として命を亡くした1036名の方々の遺書、絶筆、そして遺影が丁寧に展示されていました。手紙には、母への感謝の気持ちを綴ったものが多く、その文字は、どれも達筆でした。 もちろん、死を覚悟した人間の気持ちなど、とうてい想像もできません。それでも、明日特攻に行くことが決まった若者たちの写真に写った顔つきからは、およそ明日死に行く者の悲壮感は感じられないのです。日本のために行動したい、父や母を敵国から救いたい、その想いが叶えられる、そんな気持ちもあったのではないかと思うと、胸が締め付けられる想いでした。 若干17歳の少年が、戦闘機に爆弾を付け、敵艦めがけて突撃するといった狂気が、どうして起こってしまったのだろうか。 戦後70年を迎え、その記憶が忘却されるというより、あまりにも知らないことが多いことに、不安も覚えました。 鹿児島に行く機会があれば、ぜひ立ち寄って見ください。 知覧1知覧2


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カテゴリー: コラム